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Wednesday, March 9, 2022

戦闘機のウクライナへの輸送、送るのはポーランドか米か?…ロシア「参戦とみなす」と警告 - 読売新聞オンライン

 【ワシントン=横堀裕也】ロシアの侵攻を受けるウクライナが戦闘機の供与を関係国に求めている問題で、協力する姿勢を見せていた米国とポーランドの足並みの乱れが露呈した。戦闘機をどちらの国がウクライナまで送り届けるかがネックとなっている。

 ポーランドは8日の声明で、ウクライナ空軍のパイロットも操縦できる自国のミグ29戦闘機を、ドイツにある米軍基地に「直ちに引き渡すことが可能だ」と発表した。戦闘機を米国に委ね、ウクライナへの輸送を任せる意向とみられる。

 米政府高官は、この発表が「寝耳に水だった」と漏らした。米国は、ポーランドがウクライナに戦闘機を輸送し、その穴埋めとして米国がF16戦闘機をポーランドに提供する構想を描いていたからだ。

 ポーランド側の発表について、米国防総省は8日の声明で、「ロシアと争っているウクライナの上空に、米政府の手で戦闘機を飛ばせば、北大西洋条約機構(NATO)全体に深刻な懸念を生じさせる」と指摘し、「提案は支持できない」と拒否した。

 ロシアは、ウクライナ軍に空軍基地を使用させた国は「参戦したものとみなす」と警告している。戦闘機をウクライナに輸送すれば、ロシアの反発をまともに受けることは必至だ。

 米国のハリス副大統領は9~11日の欧州歴訪でポーランドも訪れる予定で、戦闘機の供与問題を改めて議論し、解決策を模索する。

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