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Friday, April 30, 2021

クルーズ船「飛鳥2」乗客1人 コロナ感染 船は横浜港へ引き返し - NHK NEWS WEB

30日午後、東北の沖合を航行していた国内最大のクルーズ船「飛鳥2」で、乗客1人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたことがわかりました。運航会社によりますと、船はクルーズを中止し、現在、出発した横浜港へ引き返しています。

「飛鳥2」の運航会社の「郵船クルーズ」によりますと29日夕方、横浜港を出発して、青森港へ向かって東北地方の沖合を航行していたクルーズ船「飛鳥2」で、乗客1人が新型コロナウイルスに感染していることが30日午後わかったということです。

クルーズ船では29日、出発前に乗客295人全員に対して、PCR検査を行っていました。

感染していた乗客は夫婦で参加していて、それぞれ隔離された部屋で待機しているということです。

ほかの乗客もそれぞれ自室で待機しているということですが、高熱など体調不良を訴える乗客は今のところ出ていないということです。

運航会社では乗船の1週間前に乗客にはPCR検査で陰性を確認していましたが、緊急事態宣言などを踏まえ、急きょ、出発日にも検査を実施したということです。

クルーズ船は青森のほか北海道をめぐる予定でしたが、中止して、現在、横浜港に引き返しているということです。

「飛鳥2」とは

会社のホームページによりますと「飛鳥2」は日本船籍では最大のクルーズ客船だということです。全長は241メートル、総トン数は5万444トンで、客席は436室あるということです。

横浜市の対応

横浜市は電話で船と連絡を取るなどして濃厚接触者などの調査を進めています。市によりますと、クルーズ船は現在東北沖を航行していて、横浜港に引き返している途中だということです。

「飛鳥2」は去年10月に船内で訓練

「飛鳥2」は、去年10月船内で乗客の新型コロナウイルスの感染が確認されたという想定で訓練をし、報道関係者に公開しています。

それによりますと、感染が確認された人は別の客室に隔離して、周辺を防護服などを着た乗組員以外の立ち入りができない区画に指定するとともに、乗客全員に自室で待機するよう船内放送で指示するとしています。

また、乗客に食事を提供するため、調理室のほか運搬に使うエレベーターや廊下などを優先して消毒し、乗客との接触を避けるため、食事は弁当を入れた袋を客室のドアの脇にあるフックにかけるとしています。

感染が確認された人を港で船から降ろす際には、通常とは別の出入り口を使うことにしています。

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