靖国神社(東京都千代田区)で1日、石柱に英語で「トイレ」と書かれた落書きが見つかり、落書きの様子が中国の動画投稿アプリに投稿されている。警視庁麴町署が器物損壊の疑いで捜査しているが、災害や戦争の犠牲者を追悼するための慰霊碑や施設が損壊された事件は過去にもあり、礼拝所不敬の容疑で逮捕された事例もある。
靖国神社では平成21年8月、台湾の女性タレント出身の高金素梅立法委員(国会議員に相当)ら約50人が、元日本兵の台湾出身者が合祀(ごうし)されていることへの抗議活動を行った際、制止した神職らにけがを負わせたとして、旧日本軍人が刑事告発した。警視庁公安部が威力業務妨害や礼拝所不敬、傷害などの容疑で東京地検に刑事告訴。警視庁公安部が高金議員を書類送検した。しかし高金議員が国外に出ていたため刑事責任を問えず、不起訴処分となっている。
礼拝所不敬罪は、仏堂や墓所など宗教的な崇拝尊敬の対象に、公然と不敬な行為をした者に対し、懲役6月以下の懲役か禁固、または10万円以下の罰金を科す。一方、器物損壊罪はわざと他人の所有物を壊したり、使えない状態にした場合、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金となっている。
広島市の平和記念公園でも平成24年9月、原爆慰霊碑に赤い塗料が吹き付けられる事件が相次ぎ、広島県警中央署がアルバイトの男を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。令和4年11月には、原爆慰霊碑に紙飛行機を投げ入れたとして、アルバイトの男が礼拝所不敬容疑で逮捕されている。
礼拝所不敬罪の適用例としては、平成22年10月、写真家の篠山紀信さんが東京都港区の都立青山霊園内で、全裸の女性モデルの撮影を行ったとして、公然わいせつと礼拝所不敬の罪で、東京簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。
靖国神社石柱に落書き 英語で「トイレ」 器物損壊の疑いで捜査
靖国神社の石柱に落書き、一連の様子を中国の動画投稿アプリに投稿 放尿のような仕草も
靖国神社の石柱に落書き 関係の人物、すでに出国か 警視庁公安部が捜査
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