[カイロ/エルサレム 6日 ロイター] - イスラエルは6日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラットで国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校を戦闘機で攻撃した。校内にイスラム組織ハマスの拠点があったとし、昨年10月7日の奇襲攻撃に関与した戦闘員を殺害したと述べた。一方、ガザ当局は攻撃によって避難民少なくとも27人が死亡したと発表した。
UNRWAのコミュニケーション・ディレクター、ジュリエット・トウマ氏はロイターに、死者は35─45人と述べた上で、現段階ではまだ死者数を確認できないとした。
ガザ当局の広報責任者は、学校にハマスの司令部が隠されていたとするイスラエルの主張を否定し、「(イスラエルは)何十人もの避難民に対して行った残忍な犯罪を正当化するため、うその作り話で世論を誘導している」と述べた。
イスラエル軍は戦闘機で攻撃を行う前に民間人に対する危害のリスクを減らす措置を取ったとしている。
同国軍報道官は学校には推定20─30人の戦闘員がいるとの見方を示した。戦闘員の多くが死亡したとする一方で、民間人の犠牲者については承知していないと述べた。
<ハマス、8カ月で戦闘員半減か>
米国とイスラエルの当局者によると、ハマスは8カ月に及ぶ戦闘で戦闘員が半減しており、イスラエルによるガザ制圧を妨げようとゲリラ戦術に頼っている。
3人の米高官によれば、ハマスの戦闘員は9000─1万2000人とみられ、ガザ紛争勃発前の推計値2万─2万5000人から減少。一方イスラエルは、ガザ作戦で兵力約300人を失ったと明らかにしている。
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