【カイロ=西田道成、ワシントン=淵上隆悠】イスラエル軍報道官は6日、イスラム主義組織ハマスに昨年10月の越境攻撃でパレスチナ自治区ガザに連れ去られ、拘束が続いているとされていた130人以上の人質のうち、31人の死亡を確認したと明らかにした。報道官は7日で戦闘開始から4か月となるのを前に「全ての人質を家に帰すための条件を整えるために戦い続ける」と強調した。
人質が死亡した経緯については言及しなかった。ハマス側はこれまで、複数の人質がイスラエル軍の攻撃で犠牲になったと主張し、イスラエル軍も一部について、戦闘中に誤って殺害したことを認めていた。戦闘の長期化で、犠牲者が一定数に上っていることが裏付けられた形だ。
一方、ハマスは6日、米国やカタールなど4か国から示された戦闘休止や人質解放などに関する提案について、返答したことを明らかにした。声明では「前向きな精神で対処した」と強調し、「包括的かつ完全な停戦」や「ガザの包囲解除」、パレスチナ人受刑者の釈放と組み合わせる「人質交換の完了」などを改めて主張した。イスラエル首相府は6日、ハマスの返答を「交渉に携わる当局者が徹底的に評価している」ことを声明で明らかにした。
中東歴訪中のブリンケン米国務長官は6日、カタールの首都ドーハで記者会見し、「紛争終結に向かうため、今最も効果的な道は人質(解放)について合意することだ」と訴えた。ハマスの返答を精査し、7日にイスラエル側と協議する考えも示した。
からの記事と詳細 ( ハマス拘束の人質31人死亡、イスラエルが確認…戦闘開始から4か月で解放交渉続く - 読売新聞オンライン )
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