ネバダ州では前回まで、民主、共和両党ともに党員集会で候補者選びを行ってきましたが、州議会で多数派を占める民主党が主導する形で3年前の2021年、両党の候補者選びは州が主催する予備選挙で行うとする州の法律が成立しました。
しかし、これに反発する共和党は予備選挙とは別に党が主催する党員集会を公式な候補者選びとして行うことを決めました。
このため、共和党の候補者選びでは、ネバダ州の代議員26人は党員集会の結果に応じて配分され、予備選挙の結果は代議員の獲得数に反映されません。
ネバダ州の共和党はトランプ氏に近いと言われていて、トランプ氏は党員集会に参加すると届け出ました。
一方、ヘイリー氏は予備選挙への参加を届け出ています。
候補者は予備選挙と党員集会のどちらか一方にしか届け出ができず、ネバダ州では党員集会に参加するトランプ氏がいわば不戦勝の形で代議員を獲得する見通しです。
共和党の候補者選びで初戦のアイオワ州、2戦目のニューハンプシャー州と続けて大差で敗れたヘイリー氏に対してトランプ氏やその周辺は選挙戦から撤退するよう圧力を強めています。
トランプ氏に近いネバダ州のロンバルド知事は1月、自身は党員集会でトランプ氏に票を投じるとともに予備選挙では「いずれの候補でもない」に投票するつもりだと公言していました。
ただ、ヘイリー氏の陣営は1月だけで1か月の額としてはこれまでで最も多い、1650万ドル、日本円で24億円を超える資金を新たに集めたと明らかにするなど選挙戦を続ける姿勢を強調しています。
ヘイリー氏は、共和党がネバダ州での公式な候補者選びと位置づけている党員集会に参加しないことについて、1月に記者団に対し「ネバダの人々に聞けば党員集会は閉鎖的だと言うはずだ。私たちはもっと公平な州に重点を置く」と述べています。
また、ヘイリー氏の陣営の責任者はネバダ州での党員集会について今週、記者団に対し「トランプ氏を利するよう不正に仕組まれたものだ」と述べて批判し「われわれはネバダ州には資金も労力も全く注いでいない」としてネバダ州は重視していないと強調していました。
ヘイリー氏はネバダ州の予備選挙の前日の5日、かつて州知事も務めた地元、サウスカロライナ州で集会を開き支持を訴えていて、アメリカメディアは、ヘイリー氏の陣営がネバダ州でトランプ氏と直接、対決しても勝てる可能性は低いと判断し、2月24日に予備選挙が行われるサウスカロライナ州での活動に資金や要員を集中的に注ぐ戦略をとったという見方を伝えています。
からの記事と詳細 ( 米 共和党ネバダ州予備選「いずれでもない」ヘイリー氏 上回る | NHK - nhk.or.jp )
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