安藤優子さん「自民政治に暗黙のルール」 女性議員も裏金も - 毎日新聞

インタビューに答える安藤優子さん＝東京都千代田区で2024年1月23日、内藤絵美撮影

　自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件をきっかけに、自民党が大きく揺らいでいる。党内で広がるのは権力闘争も絡んだ「脱派閥」の動きだ。冷めた目の国民も少なくないが、テレビの報道番組で活躍してきたキャスターでジャーナリストの安藤優子さんは「真剣に捉えるべきだ」と語る。その真意は何か。【聞き手・田中裕之】

　＜主な内容＞
　・飲み会、盆踊り……政策より顔を売る
　・女性議員とコネ、自民のリアル
　・「旦那の飯を作る女」という感覚か

脈々と続いた派閥のカネ集め

　私は、自民党の派閥が政治資金を集める時代は1994年に衆院選の小選挙区制が実現したことなどで終わったと認識していました。しかし、派閥の集金機能は脈々と続いて、今回の裏金事件につながりました。

　政治のシステムが変わったのに、派閥に「政治とカネ」の重大な問題が起きたことを真剣に捉える必要があります。

　自民党では、事件を受けて派閥解散の動きが相次いでいますが、私は派閥をなくすことは不可能だとみています。派閥はメンバーからどれだけ党総裁（首相）を出せるかを競い合ってきた歴史があります。この秋に予定される総裁選では、候補者の下に推薦人の議員が集まり、新しいグループが作られるはずです。

　でも、有権者が「どうせまた派閥ができるだけだよ」というクールな見方で済ませるのは、やめた方がいいと思います。

　自民党内で議論されてい…

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