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Tuesday, January 16, 2024

奈良でも最大震度7想定、県「慌てず行動できる備えを」…被害軽減する日頃の対策とは - 読売新聞オンライン

 能登半島地震では、耐震性が十分でない住宅の多くが倒壊し、被害が拡大した。奈良県内でも「奈良盆地東縁断層帯」を震源とする最大震度7の地震が想定されている。県は被害を軽減するため、住宅の耐震化率を2025年度に95%まで引き上げる目標を掲げるほか、地震発生後に生じる物資不足を想定して、家庭で食料や水を備蓄するように呼び掛けている。(大森篤志、前川和弘)

 石川県内で最大震度7を観測した今回の地震では、多くの死傷者と住宅の被害が発生。行方不明者や孤立地域も多く、被害の全体像は2週間近く経過した12日現在も明らかではない。

 一方、奈良県でも今回に匹敵する規模の地震が起こる可能性がある。京都府南部から奈良市を通り、奈良県桜井市付近まで南北に延びる奈良盆地東縁断層帯で懸念される地震について、県は、規模を示すマグニチュードが7・5、最大震度は7と想定。被害はいずれも最大で、死者約5200人、住宅の全壊約11万9500棟、避難者約43万5000人に上るとみている。

 政府の地震調査研究推進本部によると、この地震の発生確率は今後30年で「ほぼ0~5%」と、主な活断層の中では高い水準に位置づけられており、有事への備えは欠かせない状況だ。

 今回の地震では、古い家屋が倒壊し、多くの人が下敷きになった。建築基準法が改正された1981年以前に建てられた住宅が多く、耐震化率の低さが被害拡大の要因になった可能性も指摘されている。

 被害を減らすには、柱や壁を補強するなどして現行の耐震基準を満たすことが重要だが、耐震性が不十分な住宅は、県全体の13%にあたる約7万戸(2020年時点)と推計される。

 県は2021年3月、耐震化を進める「耐震改修促進計画」を改定。20年時点で87%の耐震化率を、5年で95%まで高めることを目指す。県や市町村は、住宅の耐震診断や改修の費用を補助するなどして、耐震化を後押ししている。

 避難者の支援体制も重要だ。奈良県は橿原総合庁舎(橿原市)など11か所に、災害発生から3日分に相当するレトルト食品などの食料7万5000食、飲料水60トンのほか、毛布やマスクなどの日用品を分散備蓄している。とはいえ物資には限りがあり、各家庭での備えが被災時の生活の質を大きく左右することになる。

 県によると、家庭での備蓄は3日分が目安だが、余裕のある備えが望ましい。飲料水や非常食だけでなく、普段使う食材を少し多く購入し、使った分だけ買い足していく「ローリングストック」を行うと安定した備えにつながる。日頃から自家用車のガソリンを満タンにしておくことや、家具が倒れないよう固定するなどの対策も効果的だ。

 県防災統括室の担当者は「奈良は災害が少ないと言われるが、歴史的にみれば様々な災害が起きている。慌てず行動できるよう備えてほしい」としている。

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