三井新 江戸川夏樹
関東大震災直後の朝鮮人らの虐殺について「記録が見当たらない」との立場をとる日本政府に対し、専門家は「虐殺があったことは周知の事実」と指摘する。
田中正敬・専修大教授(朝鮮近代史)は「虐殺を示す公文書は存在している」と強調する。国立国会図書館や国立公文書館などに保管されているという。
田中教授によると、当時、根拠がないまま「朝鮮人が放火している」などの流言が広がり、内務省は取り締まりを強化するよう全国に通知。取り締まりの中で亀戸警察署で朝鮮人を刺殺したとの文書が残っている。このほか、内閣総理大臣名で「民衆が朝鮮人に迫害を加えるようなことは(中略)諸外国に報じられて決して好ましきことにあらず」などとする文書もある。
田中教授は「こうした文書を出さなければならない事態に陥るほど虐殺は各地に広がった」とみる。
さらに朝鮮総督府警務局の報告書では、朝鮮人の遺体について身元がわからないように始末した状況も記される。
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