ロシアのプーチン大統領は１３日、露大統領府で国内の従軍記者や戦況などを活発に発信するＳＮＳ利用者と懇談した。ウクライナ軍の大規模な反転攻勢に対し、露軍が優勢を維持していると主張し、侵略への協力を呼びかけた。プーチン氏はウクライナの反攻開始後、国内世論対策を強化している。
ウクライナ軍の反攻について、プーチン氏は「どの戦線でも成功していない」と述べた。露軍の主力戦車Ｔ９０の最新型は「世界で最も優れている」と自賛した一方、「無人機や現代的な戦車が足りない」と露軍の課題を率直に認めた。
露軍の今後の対応については、ウクライナの反攻に応じて「様々な計画がある」と述べ、含みを持たせた。侵略目的は「基本的に変更はない」と説明し、ウクライナのゼレンスキー政権の転覆を依然狙っていることを示唆した。
ウクライナ産穀物の輸出を巡る合意については「離脱を検討している」と警告した。ウクライナ軍に対抗し、露軍が劣化ウラン弾を使用する可能性にも言及した。
約２時間の懇談を国営テレビは生中継した。露国内では「軍事ブロガー」と呼ばれるＳＮＳ利用者が台頭している。プーチン氏は厳しい質問に背を向けない姿勢をアピールしたようだ。
からの記事と詳細 ( プーチン氏、従軍記者や軍事ブロガーらと懇談…ウクライナの反攻「成功していない」 - 読売新聞オンライン )
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