「もう学校の先生はいらなくなるかもしれないね」。千葉県の公立高校で英語を教える50歳代の男性教員は、力なく笑った。そう嘆くわけは、対話型AIサービス「チャットGPT」の登場だ。年明けに、2年生の学年末テストの問題をチャットGPTで作成。その出来は想像を超えるものだった。
昨年末、若手の教員から「おもしろいものがありますよ。すごい精度です」と教えてもらった。最初は全く信用していなかった。だが、試しに英語の問題を入力し回答を見てみると、思いのほか正確だった。
学年末テストでは、問題の一つとして、教科書に載っていない英文を読み解くものを出すことになっていた。アメリカの短編集から引用した一節を打ち込み、こうリクエストした。
〈あなたは英語教員です。英語中級者向けに、英文の内容理解をはかる4択問題を5つ作ってください〉
〈4択問題のそれぞれの答えと解説を作ってください〉
パソコンの画面に表示された問題と答えは、「想定していたものと同等か、それ以上の出来」だった。多少の言い換えをして、ほぼ丸々、採用。教員らで問題を検討する会議に提出したが異論は出なかった。そのまま出題されたが、生徒からも意見などはなく、正答率も予想通りだった。
「これだけの性能であれば、生徒たちも勉強に使うだろう」とみる男性教員。こんな不安が頭をよぎる。「無料ですぐに答えを示してくれるツールに頼りすぎてしまい、『思考停止』に陥らないか」
からの記事と詳細 ( 英語の期末テスト、チャットGPTで作成…宿題に利用の生徒は「補助輪付きの自転車みたい」 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/YLrq1Vx
No comments:
Post a Comment