２８日午後８時１０分ごろ、神戸市中央区北長狭通２のいくたロード沿いの商業ビルにある３階のベトナム料理店内で「複数人がけんかをしている」と従業員から１１０番があった。店内で十数人による乱闘があったとみられ、数人が逃走。生田署が傷害事件として捜査している。
同署などによると、店周辺で男性２人がけがをして共に救急搬送された。いずれも命に別条はない。「誰かが刃物で傷つけられたようだ」との１１９番も入ったが、現場周辺で刃物は確認されていないという。
この日は第５０回神戸まつりのメインフェスティバルに１０４万人が訪れ、現場周辺も混雑する中、署員らが路上で男を取り押さえるなどして騒然とした。
商業ビル内の飲食店で働く男性店員は「外国人とみられる客がエレベーターの前でけんかをして血が出ていた」。別の飲食店で働く男性は「外国人を含むグループの男同士がつかみ合いのけんかをしていた。下の階から上がってきた男らもいて複数人で暴れていた」と話した。
近くの飲食店の従業員は「外でよく分からない言葉で言い合っている声が聞こえ、外に出ると警察官数人が男を取り押さえていた。警察官がビルの上の方にいる男に『おい、降りてこい』と大声を上げていた」と証言した。
一方、神戸に観光で訪れ、近くの飲食店で食事していた４０代の男性会社員は、警察官が男１人を追う姿を目撃したという。「警察官が男を押さえたまま『動くな』と怒鳴っていた。取り押さえられた男も『うーうー』とうめき声を上げていた。（テレビ番組の）警察２４時さながらの光景を間近で見て、心底驚いている」と緊迫の瞬間を振り返った。
現場は阪急電鉄神戸三宮駅の西約１５０メートルの繁華街。
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