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Thursday, April 20, 2023

三つ編みの髪は汗でぐっしょり…通園バス置き去りで死亡の女児の父親「今も悲しみの中に」 - 読売新聞オンライン

 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う河本千奈ちゃん(当時3歳)が昨年9月、通園バスに置き去りにされて熱射病で死亡した事件で、千奈ちゃんの父親(38)が17日、読売新聞の取材に応じ、「命より大事な生活の主役を亡くし、今も悲しみの中にいる。楽しい、うれしいという感情が全くない」と心境を語った。

 昨年9月5日午後。妻からの連絡で病院に駆けつけると、治療室で長女の小さな体が横たわっていた。その日の朝に妻が結った三つ編みの髪は、汗でぐっしょりとぬれていた。心電図が動いていたが、医師が心臓マッサージをやめたら止まるという。「これ以上続けても内臓を傷つけてしまう。やめてもいいですか」と聞かれ、答えられなかった。

 千奈ちゃんは朝から約5時間、バスに取り残されていた。県警の検証で、車内の温度は45度超に達した。

 降車時にチェックをしないのか。園に来ていないのに、なぜ連絡をしなかったのか。バスを運転していた当時の理事長、増田立義容疑者(73)と元担任(いずれも業務上過失致死容疑で書類送検)は「身体測定があり忙しかった」「用事があり急いでいた」と言い訳ばかりで怒りがこみ上げた。

 理事長らと面会を重ねたが、誠意は感じられなかった。「園に入れなければ、バスで通わせなければと、そんなことばかり考える。どうして被害者が悔いなければならないのか」と憤る。

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