【ソウル=中川孝之】北朝鮮は4日、約5年ぶりに中距離弾道ミサイルを太平洋上に落下させる武力挑発を強行した。原子力空母を朝鮮半島周辺に展開するなど、軍事的な圧力を強める米国に対し、核戦力の向上を誇示する狙いがあるとみられる。
4日のミサイルは、中距離弾道ミサイル「火星12」か、その改良型の可能性がある。火星12は、米軍のインド太平洋地域での戦略拠点であるグアムを攻撃するための兵器だ。北朝鮮は2017年8月、グアム周辺に火星12を撃ち込む作戦計画を検討中だと表明し、軍事的緊張を高めた経緯がある。
北朝鮮は17年5月以降、火星12を4回発射した。4日の発射ではその飛距離に注目が集まった。日本政府の発表では4600キロ・メートル飛行し、これまで最長だった17年9月の3700キロ・メートルを大きく上回った。今回の発射地点である北朝鮮北部・
韓国政府は4日朝、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いた。会議で
北朝鮮は、9月25日から韓国向けとみられる短距離弾道ミサイルを立て続けに発射した。今回は米軍の拠点を狙う中距離弾道ミサイルの発射で挑発をエスカレートさせた。後ろ盾の中国では今月16日から中国共産党大会が開催され、政治的に敏感な時期に入る。北朝鮮は中国の対応などを見極めつつ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射などのさらなる挑発を行うかどうかを検討するとみられる。
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