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Friday, May 27, 2022

上海の面目は丸つぶれ、市外脱出へ駅に殺到する住民…封鎖2か月で心に傷を負う人も - 読売新聞オンライン

 新型コロナウイルスの感染拡大で中国・上海市がロックダウン(都市封鎖)してから28日で2か月となる。1日あたりの新規市中感染者はピーク時の1%以下にまで減っている。市政府は6月中に住民生活を正常化する方針だが、厳しい封鎖の影響は深刻で、上海の「原状回復」はほど遠い。(上海 南部さやか、写真も)

 上海の26日の新規市中感染者は264人。4月は連日2万人を超えていたが、今月15日に1000人を下回り、減少が続いている。

 市政府は多くの地域で、1世帯1人に限り数時間の制限付きながら、住民の外出を許可した。生活正常化に向け、飲食店や商業施設を16日から再開するとも発表したが、実際には外出制限で出勤できない従業員が多く、大半の店舗はまだ閉まったままだ。一部運行が再開した地下鉄やバスも、利用には48時間以内のPCR検査の陰性証明が求められ、不便な状況が続く。

 ロックダウン下での食料不足や医療の混乱で、住民の間には 習近平シージンピン 政権がこだわる「ゼロコロナ」政策への不満が広がる。飲食店経営者の50代の男性は、「中国屈指の先進都市・上海の面目は丸つぶれだ。元の上海に戻るには相当の時間が必要だ」と話した。

 厳しい感染対策を嫌い、市外に逃れる人も多い。SNSには、高速鉄道の駅に人が殺到する様子が連日投稿されている。乗車券を持つ人の外出は市に申請が必要で、運行本数が大幅に減っている中、駅に夜通し並ぶ人もいる。乗車券を高額で転売した疑いで男女6人が逮捕される事件もあった。

 長引く封鎖のストレスで心に傷を負う人も少なくない。中国中央テレビによれば、上海では4月、電話での月間心理相談件数が、ロックダウン前の約3倍の約9000件に急増した。うち8割が相談理由に都市封鎖を挙げた。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所が23日公表した調査結果によると、日系企業は今も、物流の混乱や工場などの稼働率低下に頭を痛めている。調査は、上海市、江蘇、浙江、安徽省の日本商工クラブなど20団体を対象に行った。

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