新型コロナウイルスの東京都の新規感染者が12日に467人報告され、前週の同じ曜日と比べると5日(436人)を31人上回り、30日ぶりに増加に転じた。減少を続けたのは29日間で、今年1~2月の第3波での日数に並び過去最長タイだったが、減少幅は当時より鈍化。緊急事態宣言の期限となる20日まであと1週間となる中、再拡大への懸念も生じている。
都内の新規感染者数は854人だった5月14日から前週同曜日を連続して下回り、11日には、これまで最長だった第3波のピーク後の1月20日~2月17日の29日間に並んでいた。
ただ、前週同曜日と比較した日ごとの減少幅は大きく異なり、第3波では平均で29・1%減少していたのに対し、今回は18・6%にとどまり、10ポイント以上の差が生じていた。減少幅が10%を切った日も今回は7日あり、第3波の2日を大幅に上回った。
新規感染者数が落ちきらない背景にあるとされるのが人流の増加傾向だ。10日に開かれた都の会議では、専門家が都内の主要繁華街の人流が4週連続で増加していることを報告、「感染リスクの高い夜間の増加が顕著だ」と強調した。
再拡大の懸念材料には変異株の存在もある。専門家らは英国株よりも感染力が強いとされるインド株の水面下での広がりを警戒しており、今後主流になる可能性も指摘されている。
新規感染者数は直近7日間の平均で400人を切ったが、第3波が落ち着いた3月上旬の約250人には届いておらず依然高い水準にある。小池百合子知事は11日の記者会見で「リバウンド(感染再拡大)を何としても阻止していかなければならない」と述べた。
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