コロナ禍でのおうち時間をきっかけにゲームをする時間が増えたという人もいるのでは? 古き良き名作ゲームが好きな人も、グラフィックがきれいな今時のゲームが好きだという人も…ゲームの好みは人それぞれ。様々なメーカーから出ているゲーム機のおすすめをWirecutterが紹介します。ゲーム機を購入予定の人は、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
「PlayStation 5(PS5)」「Xbox Series X」「Xbox Series S」が登場した今、どの最新ゲーム機が良いのか悩んでいる人も少なくないのでは? また「ニンテンドースイッチ」には親しみやすいゲームが揃っていて、Wirecutterのスタッフ陣のなかには、もう長らく「スイッチ」一筋だというメンバーもいれば、すべてのゲーム機やゲーミングPCを揃えつつもやっぱり気づけば「スイッチ」で遊んでいるというメンバーもいます。
最新ゲーム機のほかにも「Xbox One」や「PlayStation 4(PS4)」は中古品であればより安く手に入り、これまでに発売された数百という素晴らしいゲームを楽しむことができます。
発売前からテストを行なってきたWirecutterチームが新型「Xbox Series X・S」と新型「PlayStation 5」のそれぞれのガイドを紹介していきます。
ソニー「PlayStation 5」
2020年11月12日に発売されたPS 5ですが、500ドル(約5万4000円)の「PlayStation 5」と400ドル(約4万4000円)の「PlayStation 5 デジタルエディション」は、当初ほとんどの販売店で売り切れ状態になりました。新型の「PlayStation」と「Xbox」は、価格やグラフィック性能は(理論上は)同等なので、どのゲームをどのようにプレイしたいかで選ぶことになります。
「PlayStation 5」と「PlayStation 5 デジタルエディション」のどちらかを選ぶなら「PlayStation 5」がおすすめです。このバージョンのPS5にはディスクドライブが搭載されていて、PS5やPS4のゲームディスクの再生のほかUHD Blu-ray映画の鑑賞が可能です。その他の機能やハードウェアは同じとなっています。
ディスクドライブ非搭載:PS5 デジタルエディション
ディスクドライブが搭載されていないため、ブルーレイの鑑賞、古いPS4のディスクを活用することはできません。すべてをデジタル化することに抵抗がない場合、デジタルエディションには通常のPS5と同じグラフィック、CPU、メモリー、ストレージのハードウェアが搭載されています。
「PS4」は『ゴッド・オブ・ウォー(God of War)』、『アンチャーテッドシリーズ』、『Marvel's Spider-Man』、『The Last of Us Part II』など評価の高いゲームを独占してきました。「Xbox One」のゲームの多くがPCでも利用可能であったのに対して「PS4」でしか入手できないタイトルばかりを揃えているのも特徴のひとつです。こうしたエクスクルーシブなゲームは「PS5」でも続編の発売が期待されるところですが、その数が少ないのが現状です。
『Call of Duty』、『Destiny』、『Madden』などの主要作品はどちらのプラットフォームにも共通していることや、マイクロソフトが昨秋に『The Elder Scrolls』、『Fallout』、『Doom』といった人気作品のメーカーを買収していることを踏まえると、将来的に独占作品やサブスクリプションで提供されるゲームに関しては「Xbox」が有利になる可能性もあります。
ソニーでは「Xbox One」や「ニンテンドースイッチ」とのクロスプラットフォーム・マルチプレイをサポートしていないことから、オンラインゲームをプレイしたい場合には友達が持っているゲーム機を選んで買うのが良さそうです。PlayStationは「PlayStation Plus」、Xboxは「Xbox Live Gold」というように、基本的なオンライン機能を利用するにはサブスクリプションが必要となります。
「プレイステーション 5」独占ゲームタイトル
「Xbox Series X/S」独占ゲームタイトル
「PlayStation Plus」会員になると、オンラインプレイや主要タイトルを含む16本のゲームへのアクセス、毎月何本かのゲームが無料で提供されるほか、セール時には一部のタイトルが特別価格で提供されます。無料ゲームは解約すると利用できなくなるという仕組みです。
「Netflix」や「Amazonプライムビデオ」などの動画配信サービスを利用する際にはPS Pluseに料金を支払う必要はありません。
PlayStation にはほかにも「PlayStation Now」というサブスクリプションサービスがあり、月額1,180円あるいは年額6,980円で数百種類のゲームが遊び放題になります。Xbox版の「Game Pass」も同程度の金額ですが、マイクロソフトは自社制作(あるいは資金提供の)すべてのXbox用ゲームをリリース初日から利用者に提供しているのに対して、ソニーの「PlayStation Now」で遊べるゲームはそれほどタイムリーではないのが注意点です。
また「Game Pass Ultimate」では「Game Pass」と「Xbox Live Gold」の特典を合わせて月額1,100 円で利用できるのに対して、「PS Now」と「PS Plus」をセットにすることはできません。
すでに「PlayStation VR」を持っている場合、下位互換性を備えている「PS5」でも同じゲームをプレイすることができます。ただしカメラ(PS5を接続するのに別途アダプターが必要)を含め「PS4」と同じアクセサリーを使用する必要があります。まだ「PlayStation VR」を持っていない場合には、今後「PS5」に合わせたVRハードウェアにアップグレードされるのを待つという選択肢もあります。
「Oculus Quest 2」のような単体のVRヘッドセットではより高い没入感を得ることができる一方で、「PlayStation VR」では『The Elder Scrolls V: Skyrim』、『Resident Evil 7』、『Doom』などの人気タイトルをプレイすることができます(その他のゲームタイトルは一覧を参照)。一方、「Xbox」にはVRに相当する機能がなく、最も近い機能であるカメラアクセサリ「Kinect」によるモーショントラッキングも新システムでは廃止されています。
基本的には、ソニーもマイクロソフトも最新ゲーム機に下位互換性を持たせている(一部例外あり)ため、「PS5」と「Xbox Series X / S」のどちらを選ぶかは、どのゲームで遊びたいかが分かれ道となります。1台のゲーム機で済ませたい方は「PS5」を選ぶことで「PS4」からアップグレードできることは明らかですが、2台持ちに前向きでオンラインマルチプレイヤーネットワークにこだわらないのであれば、プラットフォームを乗り換えても良いかもしれません。
たとえば、現在「Xbox One」を持っているという場合には「PS5」を購入することで「PS4」で遊べなかったゲームの多く(すべてではないかもしれませんが)にアクセスできるようになります(「PS4」所有者が新しいXboxを購入した場合も同様)。
500ドル版の「PS5」と「Xbox Series X / S」は、リビングルームに設置するメディアセンターとして同様の機能を備えています。どちらも4K映像を出力し、Blu-ray UHDディスクドライブを搭載しています。「PS5」はドルビービジョンやドルビーアトモスに対応していませんが、これらの機能が必要なければ特に気にする必要はありません。
400ドルの「PS5 デジタルエディション」や300ドル(約3万3000円)の「Xbox Series S」など廉価版も4Kに対応しています。ただし、Blu-rayなどのディスクドライブから完全に脱却することになるため、映画はストリーミングかデジタルで再生することになります。
最後に「PS5」を購入するうえで注意しておきたいのが、そのサイズです。付属の台座を付けた状態で高さが40cmあるため、縦にも横にもうまく収納できない可能があります。サイズを理由に購入を断念することはないでしょうが、テレビ周辺のサイズを測ってどこに収まるかを確認しておくと良いかもしれません。Blu-rayドライブを搭載した標準的なPS5の本体サイズはおよそ40 x 10 x 26 cmです。
「Xbox Series X」、「Xbox Series S」
4Kテレビと組み合わせて使う場合やレイトレーシングなど最高のグラフィックスを求める場合、ゲームや映画用にディスクドライブが欲しい場合にはシリーズXがおすすめ。
低予算でミニマル:「Xbox Series S」
「Xbox Series S」は4K解像度のテレビを活用することができず、ディスクドライブがないため物理的なゲームや映画で遊びたい場合には不利になります。一方で、新世代のゲームはプレイすることができ、「Game Pass Ultimate」と組み合わせとお得な価格で購入することができます。
「Xbox Series X」(税抜き4万9980円)と「Xbox Series S」(税抜き2万9980円)は2020年11月10日に発売されました。
「Xbox One」には「PS4」ほど高い評価を得た独占ゲームはなかった一方で、PlayStationでは手に入らないような安定したゲームタイトルが揃っていました。「Xbox Series X」と「Xbox Series S」は『Halo(ヘイロー)』や『Gears of War(ギアーズ・オブ・ウォー)』など多くのフランチャイズを引き継いでいます。
さらに最近ではZenimax Media社を買収したことで、ベゼスタと合わせると『Doom(ドゥーム)』、『Wolfenstein(ウルフェンシュタイン)』、『The Elder Scrolls』、『Fallout』を傘下に収めたことになります。マイクロソフトが所有権を握ったことでどのような変化があるかを知るのは時期尚早ですが、同社は年内にベゼスタの全タイトルをGame Passで配信することを発表しています。
「Xbox」を検討するうえで、前述の「Game Pass」の存在は大きいはず。「Game Pass Ultimate」は月額1,100円で100本以上のゲームにアクセスでき、さらにオンラインマルチプレイ用の「Xbox Live Gold」メンバーシップも追加で含まれています。新作のゲームもリリース初日からプレイできるのは「PS Now」との大きな違いでしょう。今後はベゼスタ作品の追加も発表されていて『Forza』、『Gears of War』、『Halo(ヘイロー)』も全タイトルにアクセスできるようになります。
500ドルの「Xbox Series X」と標準的な「PS5」にはいずれもUHD Blu-rayドライブが搭載されているため、4K映画をディスクで鑑賞したいというニーズにも対応できます。PlayStationと異なり、新型Xboxの両バージョンではドルビーアトモスオーディオ、ストリーミングサービスのドルビービジョンに対応しています。
持ち運べて便利なゲーム機:「ニンテンドースイッチ」「スイッチ Lite」
出先でも遊びたい人におすすめ:Nintendo Switch
テレビがない場所でも遊びたい人、持ち運べるゲーム機が欲しい人、任天堂のゲームが好きな人には「Switch」がおすすめです。
小型の「Switch Lite」は手が小さめな方に最適。テレビに接続できないため、家族や友人とソファでマルチプレイを楽しみたいという場合には不向きかも。
PlayStationやXboxと少し違う路線を独走しているのが「ニンテンドースイッチ」。4K非対応でストリーミング動画用のアプリケーションも限られていますが、「スイッチ」の強みはマリオ、ゼルダ、ポケモンなどの名作から家族でわいわい楽しめるものまで揃っていること。さらに「スイッチ」には、魅力的なインディーズゲームや、ダンボール製のロボット、フィットネスアクセサリーなど一風変わったゲームも数多く用意されています。
フルサイズの「ニンテンドースイッチ」はPS4のような家庭用として使えるほか、持ち運びも可能。コントローラーを装着すれば携帯機としてプレイでき、ドックを使ってテレビに接続してもゲームの操作性が変わることなく遊べます。「PS4」や「Xbox One S」と比べるとパワフルさに欠け、グラフィック品質は「PS3」と「PS4」の中間あたりですが、「スイッチ」の携帯性やファーストパーティゲームの品揃えはほかのどのゲーム機よりも優れたものとなっています。
「スイッチ」には2つのバージョンがあります。フルサイズ版は6.2インチのスクリーン、取り外し可能なコントローラー、テーブルに立てかけるためのキックスタンド、テレビに接続するためのドックを備えています(赤色の箱に入っていて、シリアルナンバーが「XKW」で始まるものであれば、バッテリー駆動時間が改善された初代「スイッチ」の新しいバージョンであることを示しています)。一方「スイッチ Lite」は、画面が5.5インチで、取り外しのできないコントローラー内蔵で、キックスタンドやTV出力もありません。
初めて「スイッチ」を購入する場合、あるいは『マリオカート』や『スマブラ』などのマルチプレイヤーゲームをソファで遊びたい場合には、フルサイズ版がおすすめです。「スイッチ Lite」は手が小さめな人や、家族で使う2台目の「スイッチ」が欲しいという人、ゲーム機をテレビに接続することにこだわらない人に最適です。
節約のために「スイッチ Lite」を買うのはあまりおすすめできません。たとえばゲームを何タイトルか買うのに1万円近く費やした頃には「スイッチ Lite」にしたことで節約した1万円がそれほど大した金額には見えなくなっているかもしれないからです。
「スイッチ」には『Call of Duty』、『Red Dead Redemption』、『Battlefield』などの人気作品はありません。このことにはグラフィックの強いゲームをPlayStationやXbox、最新のPCと同じように動作させることが難しいという背景もあります。とはいえ「スイッチ」には『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』、『スーパーマリオ オデッセイ』、『マリオカート8 デラックス』、『とびだせ どうぶつの森』、『ポケットモンスター ソード・シールド』など、他のゲーム機では手に入らない任天堂独自のゲームが揃っています。
『Ultimate Chicken Horse』、『Overcooked- オーバークック』、『TowerFall』などのマルチプレイヤーゲーム、『Celeste(セレステ)』、『Hollow Knight』、『Dead Cells』などのインディーやアクションゲーム、『Baba Is You』や『Untitled Goose Game〜いたずらガチョウがやって来た!〜』などのユニークなタイトルに出会えるのも「スイッチ」ならでは。いずれも「スイッチ」独占ではありませんが、電車や飛行機、ベッドのなかでも簡単にプレイできる唯一のシステムだといえます。
「スイッチ」はJoy-Conと呼ばれる着脱式のモーションコントローラを採用していることか『スーパーマリオパーティ』や『Snipperclips』などのマルチプレイヤーゲームにもモーションコントローラが採用されていて、Wiiスタイルのパーティゲームが好きな人にもおすすめできます。アクション系のシングルプレイゲームには「Switch Pro Controller」もあります。
任天堂のオンラインゲームは3カ月306円、年間2,400円で「PS Plus」や「Xbox Live Gold」と比べてもかなり安くオンラインマルチプレイヤー、テトリス99、任天堂やスーパーファミコンのクラシックなゲームタイトル、一部ゲームコンテンツのダウンロード、ニンテンドーeショップの割引などを提供しています。
「スイッチ」で注意したいのは、ストリーミング動画が「Hulu」や「YouTube」などのアプリに限られていること。また場合によっては追加費用がかかることもあって、たとえばテレビにドッキングする場合(Joy-Conは小さく、付属のコンフォートグリップを使っても持ちにくいため)「Switch Pro Controller」を購入すると便利だったり、多くのゲームをダウンロードするうちに(内蔵ストレージが32GBしかないため)microSDカードが必要になったりします(サードパーティ製の人気ゲームの多くは、ダウンロードでしか入手できないので注意)。128GBのカードを用意すると、低コストで何本ものゲームを保存できます。256GBあれば、何十本ものゲームを保存できるでしょう。
ニンテンドースイッチのおすすめゲーム
もともとWii Uのゲームであった『進め! キノピオ隊長』は、2018年に「スイッチ」向けにリリースされ、新たなレベルや2人協力モードなどが加わりました。
キャラクターや設定はマリオゲームならではですが、ジャンプゲームというよりは、ダイヤモンドを探したり、フクロウに向かってカブを投げたり、ゆるく遊べるアクションパズルゲームになっています。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、「ゼルダ」シリーズを象徴するアクションアドベンチャーゲーム。探検やサバイバルの要素が強く、これまでにゼルダで遊んだ経験がなくても楽しめる親しみやすさがあります。
生き生きとしたカラフルで広大なオープンワールドを駆け回ったりパズルを解いたり、個性的なキャラクターと友情を育んだりできる幅広いゲームで、さまざまなプレイヤーに多くの発見をもたらしてくれるはず。
©2021 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.
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