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Saturday, March 13, 2021

米ミネアポリス市、ジョージ・フロイドさん遺族と29億円で和解 - BBCニュース

A man walks past the mural of George Floyd

米ミネソタ州ミネアポリス市は12日、昨年5月に黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に取り押さえられ、亡くなった事件について、遺族に2700万ドル(約29億円)の和解金を支払うことで合意した。

フロイドさんは、当時警官だったデレク・チョーヴィン被告(44)に約9分間、首を膝で押さえつけられた。この様子は通行人が撮影した動画に記録されており、ソーシャルメディアなどで拡散された。

遺族の弁護士は、この動画が「正義と変化を求める言い逃れのできない声」を作り上げたと語った。

こうした中、ミネアポリス市議会は遺族が起こした損害賠償請求について、裁判前の和解を満場一致で可決。ミネソタ州で支払われる和解金としては史上最高額となった。

遺族の弁護人を務めるベン・クランプ氏は、「不当な死亡について過去最高額の和解が裁判前に成立し、しかもそれが黒人男性の命のためだというのが、強力なメッセージになる。黒人の命は大事であり、そして、有色人種に対する警察暴力は止まなければならないという力強いメッセージだ」と述べた。

市当局を民事提訴

フロイドさんが拘束された様子を映した動画では、フロイドさんが小売店で偽20ドル札を使った疑いがあるとして、4人の警官に取り囲まれていた。

警官らはフロイドさんを地面に押し付け、チョーヴィン被告が首を膝で押さえつけた。フロイドさんが「息ができない」と訴えても止めなかった。フロイドさんはその後、病院で死亡が確認された。

フロイドさんの遺族の弁護団は、事件から1カ月後の2020年6月に民事訴訟を起こした。市当局が警官に適切な逮捕術の訓練を行わなかったことや、素行不良の警官を免職にしなかったことなどを挙げている。

チョーヴィン被告は当時勤続19年だったが、その行動については過去に十数件の苦情が寄せられていた。

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刑事訴訟の進展は

チョーヴィン被告はこの事件で、第2級過失殺人と第2級・第3級故殺の罪に問われている。

全ての罪状で有罪となった場合、最高刑は禁錮65年。チョーヴィン被告は無罪を主張している。

12人の陪審団のうち、これまでに6人が決まった。

今回の陪審団は陪審員12人と4人の補欠員で構成されるが、今回のように注目され、人の心を揺さぶった重要事件では、適切な陪審員を選ぶのは難しい。

フロイドさんの死に関わった残りの3人の元警官は、それぞれ過失殺人と故殺のほう助・教唆の罪に問われており、今年後半に個別に審理が行われる予定。

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