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Saturday, February 27, 2021

「額も回数も異常」「自分なら…」総務省接待、官僚たちの本音は - 毎日新聞 - 毎日新聞

衆院総務委員会で立憲民主党の岡本あき子氏の質問を聞く山田真貴子内閣広報官(右)=国会内で2021年2月25日午後2時35分、竹内幹撮影
衆院総務委員会で立憲民主党の岡本あき子氏の質問を聞く山田真貴子内閣広報官(右)=国会内で2021年2月25日午後2時35分、竹内幹撮影

 菅義偉首相の長男正剛氏らによる総務省幹部接待問題は、11人もの処分者を出す近年では異例のスキャンダルに発展した。高額の飲み食いを繰り返していた高級官僚たちに批判が集まる一方で、「首相の長男に誘われたら断れないのでは」という同情論も聞かれる。当の霞が関の官僚たちは、一連の騒動をどう見ているのだろうか。記者が本音を探ると、複雑な官僚心理が見えてきた。【松倉佑輔/経済部、岡大介、上東麻子/統合デジタル取材センター】

「よくそんなことが」 怒りの厚労官僚

 「コロナ対応で我々が忙殺されている時に、よくそんなことをやっていられたものだ。総務省が、いかに『不要不急』の仕事をしているかが分かりましたよ」。そうあきれ顔で語るのは、厚生労働省のある官僚だ。総務省の調査では、処分対象の接待37件のうち、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年分が7件も含まれていた。「感染の第3波」が広がり、専門家が懸命に会食自粛を呼びかけていた昨年12月にも放送行政に関連の深い幹部3人が、それぞれ東京・六本木や南麻布で正剛氏らと夜の「懇親会」を楽しんでいた。

 この厚労官僚は、旧大蔵省の接待汚職事件などを受けて00年に国家公務員倫理規程が施行されてから、霞が関では民間業者からの接待への対応ががらりと変わったと話す。「営利企業から付き合いを持ちかけられても、こちらが警戒してしまう。仕事で付き合いのある人たちと飲み歩く職員もいないわけではないが、あくまで個人的なもの。幹部がこぞって接待を受けるなんて、普通なら…

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