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Tuesday, February 2, 2021

首相「夜の銀座」謝罪…野党「ブーメランが心配」議員辞職求める雰囲気高まらず - 読売新聞

 自民党の衆院議員3人が緊急事態宣言下に東京・銀座のクラブに深夜まで滞在した問題について、菅首相は2日の衆参各院の議院運営委員会に出席し、陳謝した。攻勢を強める野党に対し、政府・自民党は3人の離党で早期の幕引きを図りたい考えだ。

 「政治家は率先して範を示すべきところ、こうした行動はあってはならないことで極めて遺憾だ。心からおわび申し上げる」

 首相は2日、衆参各院の議運委の冒頭で、3議員の問題を自ら切り出し、深く頭を下げた。

 議運委は、緊急事態宣言の延長に関する事前報告のために開かれたものだ。首相は宣言を再発令した1月7日や区域拡大時の13日には出席しなかったが、今回は3議員の問題の影響で野党からの出席要求を拒めず、異例の出席となった。

 野党からは「夜の銀座」問題への質問が相次いだ。立憲民主党の青柳陽一郎衆院議員が「多くの国民が怒りを超えて、あきれてしまっている」と攻め立てると、首相は「国民にご苦労をお願いする中にあって、政治家は襟を正すべき立場だ」と謝罪を繰り返した。

 松本純、大塚高司、田野瀬太道の3衆院議員は1日、自民党の離党勧告を受けて離党したが、公明党の遠山清彦氏は同様の問題で衆院議員を辞職した。共産党の小池書記局長は「当然3人とも辞職すべきだ。自民党が辞職を求めなければ、補欠選挙を恐れていると言われても仕方がない」と主張した。

 自民党内にも「論外だ」(二階幹事長)と厳しい声が多いが、議員辞職は避けたいのが本音だ。3人が3月15日までに辞職すれば、公職選挙法の規定に基づき、4月25日に補選が行われる。苦戦が予想される参院長野選挙区と、与党が不戦敗を選んだ衆院北海道2区の両補選と重なれば、「政権へのダメージがさらに大きくなる」(党関係者)との懸念があるためだ。

 一方で、野党側でも議員辞職を求める雰囲気は高まっていない。「野党議員にも同様の問題が発覚した時、ブーメランとして返ってくるのが心配だ」(立民中堅)との声も漏れている。

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