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Saturday, January 9, 2021

北陸道立ち往生「いつ帰れるのか」 - 福井新聞

福井丸岡RUCK選手が不安語る

2021年1月10日 午前10時29分

 女子フットサルチームの福井丸岡RUCKの選手らが乗るバスが1月9日夜、試合会場から戻る福井県内の北陸自動車道下り線で大規模な立ち往生に巻き込まれた。解消の見通しが立たない中、菓子で空腹をしのぐ。試合で負傷した選手は痛みを訴えた。10日、車中で朝を迎え、「いつ帰れるの」。不安な心境を語った。

 選手12人とコーチを乗せた貸し切りバスは、日本女子リーグ(女子Fリーグ)の試合が行われた兵庫県神戸市の会場を9日午後3時ごろに出た。福井県の丸岡インターチェンジ(IC)の到着予想は午後7時だった。雪の影響を警戒したが高速道路は無事と考えたという。敦賀ICをすぎた付近から路肩の雪が深くなった。福井ICを通過した午後7時前、車列が完全にストップした。

⇒【写真】車内で段ボールを敷くなどして眠る選手

 スマートフォンで情報を集めるが「原因も解消見通しも全く分からなかった」と選手。試合会場でもらった飲料水と、買い込んでいた菓子を少しずつ口にした。一部の選手は段ボールを床に敷いて眠った。

 夜中もあられが天井に打ち付け、窓の外は真っ白。不安が募った。試合で足首をねんざした選手は「むくんで痛い」と訴えた。他の選手が外に出てビニール袋に雪を詰め、夜通しアイシングをした。

 「車内の空間に余裕があり、体を動かせたのが救い」と選手は話す。別の選手は「私たちは仲間がいたからいいけど、一人だったら耐えられない」と語った。チームは高校を卒業したばかりの10代や大学生が多い。家で待つ保護者や、U15(15歳以下)チームの遠征に帯同している監督とも頻繁に連絡を取り合った。

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