【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、北朝鮮軍が黄海で先月22日に韓国の公務員男性を射殺した事件に関し、「南朝鮮(韓国)全域を襲った悪性ウイルス(新型コロナウイルス)により、いつになく緊張し、危険な時期に、敏感な境界線水域で(韓国が)自国住民を管理・統制できなかったことで起きた事件」とした上で、「不幸な事件をもたらした南側に優先的な責任がある」と主張した。
同通信は「思わぬ事故がわれわれの主権が行使される海上水域で発生したため、すまない気持ちも南側に伝え、南側の内部から出てくるさまざまな悪口に耐えて(対応を)控えてきた」とも主張。「黄海上の水域で死亡者の遺体を探し家族のもとに返すために最善の努力を尽くしたがまだ実を結んでいない」と遺憾の意を示すとともに、今後も持続的に必要な措置を取るとした。
一方、「われわれを誹謗(ひぼう)中傷する悪口が度を越え、この事件を国際的な反共和国(北朝鮮)謀略の騒ぎに追い込もうとする危険な動きが露骨になっている深刻な現実はわれわれがこれまで堅持してきた善意の限界を揺るがしている」と反発した。韓国の保守系最大野党「国民の力」などを取り上げ、「南朝鮮の保守勢力は『蛮行』『人権蹂躙(じゅうりん)』などとし、同族をけなすことに血眼になっている」と批判した。
その上で、「今回の事件に関する故意的かつ謀略的な非難が続いていることを問題視せざるを得ない」とし、「保守一味の分別のない振る舞いは南朝鮮社会に例のない反共和国対決と容共(勢力の)排除を進めることに真意があることをわれわれが知らないわけがない」と強調。「偶発的な事件が北南関係を破局に追い込んだ不快な前例が二度と繰り返されないことを望んでいるのがわれわれの立場だ」と説明した。2008年に北朝鮮の景勝地・金剛山で北朝鮮兵士が韓国人観光客を射殺した事件を意味するとみられる。
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