大阪府は、３１日夜、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、繁華街での感染が広がっているとして、ミナミの一部のエリアの酒類を提供する飲食店に対し、休業や営業時間の短縮を要請することを決めました。
このなかで、繁華街の中でもミナミの店舗の関係者の間で感染増加が目立つと報告され、８月、ミナミの一部のエリアの酒類を提供する飲食店に対し、休業や営業時間の短縮を要請することを決定しました。
このうち営業時間の短縮については午前５時から午後８時までとし、対象は居酒屋などのほか、業種別のガイドラインを順守しているキャバレーやホストクラブなどの接待を伴う飲食店やバーやナイトクラブ、カラオケ店などとすることを決めました。
一方、ガイドラインを順守していないキャバレーやホストクラブ、バーやナイトクラブ、カラオケ店などには休業協力を要請することを決めました。
エリアは、南北が長堀通と千日前通の間、東西が御堂筋と堺筋の間で、要請期間は８月６日から２０日までの１５日間としました。
さらに、対策をとりながらも要請に応じた店舗には、府と大阪市がそれぞれ１日につき１万円、あわせて２万円の支援金を出す方針を確認しました。
【吉村知事は】。
大阪府の吉村知事は、対策本部会議のあと記者団に対し、「休業などの要請をピンポイントでお願いすることにどれだけ効果があるかはやってみないとわからないが、まずは、感染の増加傾向が顕著なミナミの中心部でお願いしたい。社会経済を動かしながら感染拡大を防ぎたい」と述べ、要請への理解を求めました。
【なぜミナミ？選定の理由】。
休業などの協力要請の対象エリアをミナミとしたことについて、大阪府は感染の増加傾向が同じ繁華街のキタに比べて顕著であることを理由にあげています。
大阪府によりますと７月１２日からの２週間、府内で感染が確認された人の滞在エリアを分析したところ、▽キタは３１人だったのに対し▽ミナミは１４８人と４倍を超える規模だったということです。
また、次の週に入って３０日までの５日間でみますと、▽キタは２８人で▽ミナミは１０２人と同じく４倍を超える状況が続いているということです。
さらに、調査ではどのような店舗に滞在していたのかについても分析しています。
７月１９日からの１週間では▽「居酒屋・飲食店」が８０人と最も多く、次いで、▽「ホストクラブ」と▽「詳細不明・複数滞在した」がいずれも３７人▽「クラブ・キャバレー」が３１人などでした。
次の週でみると３０日までの５日間で、▽「居酒屋・飲食店」が９６人と引き続き最も多く、▽「バー」が４１人▽「ホストクラブ」が３９人▽「詳細不明・複数滞在した」が２６人などとなっています。
こうした状況を踏まえ大阪府はミナミの特定のエリアに限定して休業などの協力を要請することを決めたとしています。
【濃厚接触者センター設置へ】。
大阪府は、新型コロナウイルスの対策本部会議で、感染が拡大する時期の保健所の負担を減らし、疫学調査を強化する必要があるとして、濃厚接触者のＰＣＲ検査の調整や健康観察など、これまで保健所が担ってきた業務の一部を専門に行う「濃厚接触者フォローアップセンター」を８月３日から開始することを決めました。
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July 31, 2020 at 04:01AM
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大阪府 ミナミ一部休業要請決定｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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