パウエル元国務長官は共和党穏健派の重鎮だ=ロイター
【ワシントン=中村亮】米共和党の重鎮として知られるパウエル元国務長官は7日、CNNテレビのインタビューで11月の大統領選で民主党の候補指名を固めたバイデン前副大統領を支持すると表明した。中西部ミネソタ州で起きた黒人男性の死亡事件に対するトランプ大統領の対応について「合衆国憲法を逸脱している」と非難した。共和党から離反者が相次げば再選を目指すトランプ氏に痛手となる可能性がある。
パウエル氏は全米で広がるデモに関して「国民が（トランプ氏のやり方に）もはや我慢できなくなったということを示している」と断じた。マティス前国防長官などもトランプ氏のデモ対応を非難していることに関し「誇りに思う」とも語った。パウエル氏はブッシュ（父）政権で米軍制服組トップの統合参謀本部議長に就き、ブッシュ（子）政権で国務長官を務めた。
トランプ氏は7日、ツイッターで、パウエル氏が2003年にイラク戦争が始まった際の国務長官であったことを念頭に「壊滅的な中東での戦争に大きく関わった本当に融通のきかない人物だ」と酷評。「過大評価されたパウエルに私が300人近くの連邦裁判所判事を任命したことなどを誰か教えてあげてくれ！」と強調した。
トランプ氏を巡ってはブッシュ（子）元大統領や2012年の大統領選で共和党候補になったミット・ロムニー上院議員もトランプ氏の再選を支持しないとの観測がある。
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June 07, 2020 at 03:40PM
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パウエル元国務長官、バイデン氏を支持 共和重鎮 - 日本経済新聞
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