中国の大手総合家電メーカーであり、世界第2位のテレビメーカーでもあるTCLが、「TCL PLEX」に続く国内SIMフリースマートフォンの第2弾として「TCL 10 Pro」を5月29日に発売します。
TCL PLEXは3万円を切る価格ながら、TCLが培った高画質化技術を採用した6.53インチの液晶ディスプレイや、3眼カメラなで話題となりました。TCL 10 Proはそういった特徴を継承しつつ、ディスプレは有機ELに、カメラは4眼に進化したモデルとなっています。そのTCL 10 Proの実機をお借りしたので、早速レビューします。
TCL 10 Proのディスプレイサイズは6.47インチの有機ELで解像度はフルHD+(2340x1080)。左右側面が湾曲したエッジディスプレイを採用しており、画面占有率は93%になります。
TCL 10 Proを手にしてみると、TCL PLEXの側面よりも湾曲しているように感じます。正直、側面にかかってしまう文字が読みにくいですし、指で誤動作しそうな気もします。とはいえ、いまのところ一度も誤動作(誤タッチ)は起きていないので、意外と大丈夫なのかもしれません。
なお、指紋センサーもディスプレイ内蔵となりました。顔認証も併用すると、ほぼストレスなくロックを解除できます。
そのディスプレイでは、TCL PLEXから引き続き、高画質化エンジンNXTVISIONを採用。SDRからHDR画質へのコンバートに対応するほか、TCL PLEXでは非対応だったデジタル著作権管理(DRM)技術のWldevine Security Level 1に対応。NetflixやAmaoznプライムビデオなどもHD画質、HDR10での視聴が可能となりました。
高画質でのコンテンツ視聴に対応したものの、残念ながら、本体のスピーカーはモノラルです。ここは正直なところ、Dolby Atmosとまではいかなくても、ステレオ再生に対応して欲しかったところです。
ただ、TCL PLEXと同様に、最大4台のBluetoothスピーカーやイヤホンと接続できる、TCLが「Super Bluetooth」と呼ぶ機能に対応します。これを利用すれば、外部に2台のBluetoothスピーカーを設置してステレオ環境を作ることは可能です。
1人で聞くだけなら、イヤホンやヘッドホンを利用した方が手軽そうではありますが、耳を塞がずにのびのびと動画を楽しみたいという場合には良さそうです。
本体左側面にスマートキーを装備
本体左側面には、電源ボタンと間違えそうなスマートキーを装備。これは単押し、長押し、ダブルクリックにそれぞれ動作を割り当てられるものです。
TCL PLEXにも装備されており、そのときは、アプリを自由に割り当てられないと書いたのですが、私が気づかなかっただけで割り当て可能でした。TCL 10 Proにはおサイフケータイ機能がありませんが、PayPayなどのQRコード決済アプリを起動するようにしておくと、会計時に多少スムーズになるかもしれません。
また、湾曲したエッジを活かして、XperiaのサイドセンスのようなEdge Barも利用できます。ようするに、よく使うアプリや連絡先を登録しておけるランチャーです。
3.5mmジャックや赤外線ポートを搭載
ほかの特徴としては、上面に3.5mmジャックと、最近では珍しくなった気もする赤外線ポートを備えます。この赤外線ポートと、付属の「IRリモート」アプリを使うと、スマートフォンをテレビやエアコンなどのリモコンとして利用可能です。
学習リモコンとしての機能はなく、プリセットされたものの中から選ぶ形ですが、ソニーや日立、東芝など数多くのメーカーが登録されており、大抵はなんとかなりそうです。
4眼カメラは使い分けが重要
背面カメラは、6400万画素のメインカメラのほか、1600万画素の超広角カメラ、500万画素のマクロカメラ、200万画素の低照度撮影用カメラという4眼構成になりました。
デジタルズームは10倍まで対応。ただし、ワンタッチで切り替えられるのは2倍までで、この辺りはTCL PLEXから変わってはいません。AIによる被写体認識などにも対応しています。
さて、4つあるカメラですが、切り替えがわかりやすい超広角は除いて、実はマクロカメラと低照度カメラの切り替えに少し悩みました。
まず500万画素のマクロカメラですが、マクロ撮影時に自動では切り替わりません。明示的にメニューから「スーパーマクロ」を選ぶ必要があります。
わかりにくさの原因として、64MPカメラでの撮影時にもマクロ(接写)を認識すると画面上にマクロマークが表示されます。このときは、あくまで64MPカメラでのマクロ撮影です。
両モードの撮影比較(作例)は下記の通り。やはり、マクロはスーパーマクロで撮った方が良さそうです。
もう一つの2MP低照度カメラですが、試した範囲では動画撮影時にしか利用できないようです。こちらは撮影モードに「スーパーナイトモード」があるので、この撮影時に使われるのかと思っていたのですが、どうやらこれはソフト的な処理を行っているだけの様子。
これに対して、動画撮影時には、光量が足りなくなると「ローライトモード」がオンになったとの表示が出て画角が変わり、カメラが切り替わるのがわかります。
ひょっとすると、スーパーナイトモード時に補助カメラ的な使い方をされるのかもしれませんが、この辺りは、しっかりと夜景撮影で試してみたいところです。
一応、そのほかの写真も撮影してみました。全体的に、かなり色鮮やかと言うかビビッドな仕上がりになるようです。グリーンは映えますが、赤はかなりきつめな印象です。
基本仕様はTCL PLEXと共通
最後に、基本仕様をあらためて記載しておきます。
ディスプレイは6.47インチ 2340x1080のAMOLEDで、SoCはSnapdragojn 675。RAM6GB、ストレージ128GB、最大256GBのmicroSDに対応します。この辺りの基本仕様はTCL PLEXと共通です。
ただし、バッテリー容量が4520mAhと大型化しているのにもかかわらず、本体サイズは158.5 × 72.4 × 9 mmでTCL PLEX(162.2×76.56×7.99mm)よりも一回り小さくなっています。
NetflixなどもHD画質、HDR10で見られるようになったディスプレイに、4眼に増えたカメラ。一回りコンパクトで持ちやすくなったサイズ感といったところが進化点です。
専用カバーも販売
なお、国内販売元のFOXでは、TCLが各種ブランドと提携し、グローバル展開するカバーなどのアクセサリーも国内販売を実施します。
ちなみに、標準でもクリアカバーが付属しています。
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May 25, 2020 at 05:06AM
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