大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は9日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、自民党青年局近畿ブロック会議後の懇親会に、露出度の高いセクシー衣装を着た複数の女性ダンサーが招かれていた問題をめぐり、党側が公費の使用を否定していることに疑問を示した。

同懇親会は昨年11月に和歌山市で開かれ、約40人が参加。参加者の中には、ダンサーに口移しでチップを渡したり、ボディータッチするケースもあったとされる。自民党の藤原崇青年局長、中曽根康隆・青年局長代理も参加しており、両氏は8日、会合出席の責任を取る形で辞任した。

この会合に公費が使われた疑いを指摘する声もあるが、自民党の梶山弘志幹事長代行は8日の会見で「公費は出ていないということだけは確認している」と述べた。

橋下氏は、この問題を報じたネットニュースを引用しながら「『公費は出ていない』と言い訳。使途を公開していない莫大な政治資金がある中でこんな言い訳は通用しないことも分からないのかね。この言い訳が通用するのはお金の使途の透明化を徹底している場合のみ」と投稿した。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件でも露呈している政治資金の使い方の不透明さが改善されない中での「公費使用否定」見解に、疑問を呈した。