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Friday, February 16, 2024

4歳次女の異変、両親が119番まで2時間半放置か…父親「首元に手を当て脈拍を確認した」 - 読売新聞オンライン

 東京都台東区の自宅で次女(当時4歳)に向精神薬などを飲ませて殺害したとして両親が逮捕された事件で、両親は遅くとも119番の約2時間半前には次女の体調の異変に気づいていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は遺体の状況から、次女を居間の床に寝かせたまま放置していたとみて詳しい状況を調べている。

 逮捕されたのは、台東区今戸の会社役員細谷健一(43)、妻の志保(37)両容疑者。昨年3月12~13日頃、自宅で次女の 美輝よしき ちゃんに向精神薬「オランザピン」と自動車用の不凍液などに使う化学物質「エチレングリコール」を摂取させ、中毒死させた疑いが持たれている。健一容疑者は容疑を否認し、志保容疑者は黙秘している。

 捜査関係者によると、健一容疑者が美輝ちゃんの異変に気づいたのは、13日午前6時半頃だった。美輝ちゃんは居間で横になった状態で薄く目を開けていたといい、健一容疑者は逮捕前の任意の調べに、「首元に手を当てて、脈拍を確認した」と説明した。

 午前7時半頃には美輝ちゃんの姉が「(美輝ちゃんの)口元が黄色い」と指摘していたといい、警視庁は遅くともこの頃には美輝ちゃんが中毒症状に陥っていたとみている。

 健一容疑者はその後、美輝ちゃんの兄と姉を小学校に送るため外出。志保容疑者から連絡を受けて自宅に戻り、午前9時頃「娘が息をしていない」と119番した。美輝ちゃんは約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。遺体の背中には死後に皮膚が変色する「死斑」があり、あおむけの状態で一定時間放置されていた可能性が高いという。

 健一容疑者は逮捕前、警視庁に対し「(美輝ちゃんの)寝息が荒かったが、翌日に元気になることもあったので大丈夫と思っていた」と話していた。

 美輝ちゃんは死亡前日の12日午前3時頃、健一容疑者に引き取られて保育園から帰宅。健一容疑者が同9時頃に兄と姉を連れて外出し、午後7時半頃に帰宅した際、美輝ちゃんは居間で寝ていたという。この間、美輝ちゃんは志保容疑者と自宅で2人きりだった。

 押収したスマートフォンなどの解析で、両容疑者がオランザピンや不凍液を購入していたことが確認されており、警視庁は美輝ちゃんが不凍液などを飲まされたとみて調べている。

 警視庁は16日午前、健一、志保両容疑者を殺人容疑で東京地検に送検した。

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