2023年12月20日12時35分
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件を受け、小泉龍司法相は20日、所属する二階派に退会届を提出し、受理された。同派ではパーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いが発覚し、東京地検特捜部が19日に強制捜査に踏み切った。
二階派所属の中野英幸法務政務官も退会届を出し、受理された。
法相は検察に対する指揮権を有するため、小泉氏は誤解を招かないようにする必要があると判断した。岸田文雄首相は二階派の小泉氏と自見英子地方創生担当相を続投させる考えを示しているが、パーティー収入の裏金化疑惑を抱える安倍派の4閣僚5副大臣を一斉に交代させており、整合性を問う声が出たことも踏まえたとみられる。
林芳正官房長官は20日の記者会見で、「政策集団との関係はそれぞれ政治家としての考えがあり、首相や官房長官が指示するものではない」と指摘。小泉氏が法相にとどまることで捜査への影響が出るとの懸念に対しては、「検察当局は厳正、公平、不偏不党を旨として、法と証拠に基づいて適切に対処していると承知している」と語った。
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