東海地方の高度医療を支えながら、国内の医療研究もリードする名古屋大医学部付属病院(1080床、名古屋市)。男性医師はここに勤めて以来、診療後に深夜まで病院に残り、若手に教えたり、研究論文を書いたりしてきた。
開業医に比べて薄給で長時間労働の大学病院では、若手医師が専門医資格をとれるよう指導しないと、すぐ辞めてしまう。教授からは、研究費を得るため「あの話は論文にして」とたびたび指示される。
教育と研究は、診療と並ぶ欠かせない業務だ。
日中はほぼ診療にしか使えないため、教育と研究が忙しければ、時間外労働が過労死ラインとされる月80時間に及ぶこともある。
だが5月以降、男性医師は教育と研究について時間外申請ができていない。病院からは、労働時間ではなく、自主的に勉強した「自己研鑽(けんさん)」とみなされている。
「名古屋大学では、研究と教育は仕事としてみてもらえない。使命感でやっているのに、悔しい」
きっかけは「医師の働き方改革」だ。
「医師の働き方改革」をめぐる動きを今後も報じていきます。「ビーコン」「オンコール」などに関する情報をkenko@asahi.comへお寄せください。
来年4月から時間外労働に上限ができ、破れば罰則がある。名大病院は労働時間を正確に把握する必要に迫られ、対策を始めた。
朝日新聞が入手した内部文書…
からの記事と詳細 ( 名大病院、時間外の教育・研究を原則「自己研鑽」 取材に「経営が」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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