中国の習近平国家主席は22日、新興5カ国(BRICS)首脳会議出席のため訪問中の南アフリカ共和国でラマポーザ大統領主催の夕食会に出席した。習主席はこれより先に開かれたビジネスフォーラムには姿を見せなかった。
習主席はブラジル、インド両国の首脳およびロシア外相と共に夕食会会場に到着した。習氏はビジネスフォーラムでスピーチを行う予定だったが、習氏に代わって王文涛商務相が出席した。
習主席はこの日先にラマポーザ大統領と会談。共同記者会見で習氏は、中国と南アフリカは電力、新エネルギー、科学・技術革新において2国間の協力を深めていくと表明。中国は同国の企業が南アフリカで投資し、事業を運営することを引き続き奨励すると語った。
中国はBRICSの拡大を推進してきたが、その狙いは世界の舞台でのBRICSの影響力を高め、米国主導の現状に対する挑戦でもある。南アフリカとロシアは新たなメンバーの追加を支持しているが、インドはBRICSが中国の代弁者になることを警戒し、ブラジルは西側諸国との関係が希薄になることを懸念している。
習主席の外国訪問は今年になってこれが2回目。国内の問題が山積しており、国内を留守にできない状況だ。南アフリカ以前の今年の外遊は2日間のロシア訪問だけで、新型コロナウイルス禍の時期を除くと、1-6月(上期)としては就任後最も少ない。
習中国主席、南アフリカからの輸入拡大の用意-協力深化へ
習中国主席、南アフリカとの関係深化望むとラマポーザ大統領に伝える
原題: China’s Xi Attends BRICS Dinner But Skips Business Forum (1)(抜粋)
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