広島、長崎の原爆投下から78年になるのを前に、読売新聞社などが被爆者100人にアンケートを行ったところ、5月に広島市で開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)で各国首脳が広島平和記念資料館を訪問したことを6割超が評価していることがわかった。首脳が被爆の実相に触れたことが前向きに受け止められた。
アンケートは広島大学平和センター、広島テレビと共同で行い、全国の被爆者100人に6~7月、対面や電話で聞き取った。
G7サミットでは、核保有国の米英仏を含む首脳らが資料館を約40分間視察。被爆者の小倉桂子さん(85)の証言を聴き、館内の芳名録には平和や核兵器廃絶への思いを記した。
訪問について63人が「評価できる」と回答。理由に原爆被害を見聞きしたことを挙げる人は多く、河野キヨ美さん(92)(広島市中区)は「核廃絶への道のりは遠いが、サミットでの首脳らの体験は重要な一歩となったはずだ」と語る。
「評価できない」は23人、「どちらでもない」は14人だった。
一方、首脳らが資料館を訪れた際の様子を非公開とした日本政府の対応については、97人が「公開するべきだ」と回答。原爆を投下した米国の世論に配慮したためとされるが、被爆者の箕牧智之さん(81)(広島県北広島町)は「何をどう見たか、被爆の実相がどのように伝わったのかが発信されてこそ、核廃絶につながるので残念だ」と述べた。
からの記事と詳細 ( G7広島サミットで資料館訪問、6割超「評価」…被爆者アンケート「核廃絶へ一歩」 - 読売新聞オンライン )
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