G7=主要7か国の外相会合が先ほど長野県軽井沢町で開幕しました。
ウクライナ情勢のほか、中国への対応も主要な議題として取り上げられる予定で、共同声明で強いメッセージを打ち出せるかが焦点となります。
G7広島サミットに伴う一連の閣僚会合のうち、外相会合が先ほど長野県軽井沢町で開幕しました。
午後7時ごろから夕食をともにしながら意見を交わす「ワーキングディナー」が始まり、台湾への軍事的な圧力を強める中国や、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応をめぐって意見を交わしているものとみられます。
今回の会合では、17日までの2日間はウクライナ情勢やインド太平洋などの地域情勢を中心に議論を行い、最終日の18日は核軍縮・不拡散などを議題とする予定です。
そして、林外務大臣が議長として記者会見を行い、共同声明を発表する運びです。
日本としては、およそ1か月後に控えた広島サミットに向けて、ウクライナ情勢への対応をめぐるG7の結束を示し、中間的な立場をとる「グローバル・サウス」の国々に働きかける方策などをすり合わせたい考えです。
また、アジア唯一のG7メンバーとして、中国への対応も主要な議題として取り上げ、力による一方的な現状変更を容認しない考えを共有し、国際秩序の維持・強化に向けた協力を確認したいとしていて、共同声明で強いメッセージを打ち出せるかが焦点となります。
長野県軽井沢町で3日間 開催 会場周辺では厳重な警戒
去年の安倍元総理大臣が銃撃された事件を受けて要人警護の強化が進む中、15日は岸田総理大臣の演説先の和歌山市で爆発事件も起きたことから厳重な警備が行われています。
このうち会場周辺の道路では、期間中、車両や歩行者の通行が規制されているほか、会場に隣接するおよそ240の店舗が入るショッピングモールは休業しています。
周辺では通行証を持たずに規制区域に入ろうとする人たちに対する手荷物の確認が行われていました。
会場の近くに住む70歳の女性は「外出時に遠回りせざるを得ず不便でしたが、15日岸田総理大臣の演説で事件があり、やむをえないと思います。警察にはしっかり警備をしてもらって会合が無事に終わってほしいです」と話していました。
会合への賛否 市民団体が横断幕も
一方で、会合に賛成する立場の団体も会場の周辺で見られ、「ロシアのウクライナへの侵攻を終わらせるためにも会議を成功させるべきだ」などと主張していました。
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