岸田文雄首相が出席した3日の参院決算委員会での主なやり取りは次の通り。
自民党・和田政宗氏「大手製薬会社の現地法人幹部が中国当局に拘束された。現在の政府の対応は」
首相「政府としては拘束事案が判明して以降、中国側に対して早期解放と領事面会の実施を強く求めてきた。また、(1、2日に)中国を訪問した林芳正外相からも抗議をし、早期解放を含めてわが国の立場を改めて強く申し入れた。引き続き、邦人保護の観点から中国側に早期解放と領事面会の実施を強く申し入れるとともに、家族との連絡などできる限りの支援を行う」
林氏「海外に渡航滞在する邦人の保護は政府の最も重要な責務の一つだ。引き続き中国側に強く働きかけていくとともに、きめ細かな情報発信、注意喚起を通じ、在留邦人の安全確保に努めていく」
和田氏「日中外相会談の最中にも中国海警局の船が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海侵入を続けた」
首相「中国側のこのような活動は、国際法違反であり誠に遺憾で受け入れることはできない。この事案についても外交ルートを通じて厳重に抗議をし、速やかにわが国領海から退去するように強く求めた。日中外相会談でも尖閣諸島を含む東シナ海情勢に関し、深刻な懸念を表明した。わが国としては、関係当局がしっかりと連携しつつ、引き続き緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を尽くすとともに、中国側に対して冷静かつ毅然(きぜん)と対応する」
自民・山田太郎氏「花粉症対策は国を挙げてやってほしい」
首相「花粉症はもはやわが国の社会問題と言っていいような問題だと認識している。政府においても関係閣僚会議を開催し、情報共有や効果的な対策の組み合わせなどに取り組む。ぜひ結果を出したい」
立憲民主党・野田国義氏「国土交通省の元事務次官が民間会社に同省OBの社長昇格を求めた問題は、政官業の癒着を非常に表している」
首相「国交省で事実関係の確認を行っているところだ。言うまでもなく、国家公務員の再就職は国家公務員法の規定に基づき、厳正に行われる必要がある。この点についてもしっかりと確認をしていくことが重要だ」
公明党・安江伸夫氏「高等教育の無償化を思い切って拡大し、貸与型奨学金に頼らなくても済む社会の姿を示すことが若者世代や子育て世代の将来への安心につながる」
首相「子供・子育て政策は、(3月31日に公表した)たたき台(試案)をベースに国民的な議論を進めていくため、4月以降に私のもとに新たな会議を設置する。公明の提言も踏まえつつ、政策を体系的に取りまとめ、6月の(経済財政運営の指針)骨太の方針までに将来的な子供予算倍増に向けた大枠を提示していく」
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