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Friday, December 30, 2022

中国海軍の戦闘機「殲11」が米偵察機に異常接近…米側は「危険な飛行」と非難 - 読売新聞オンライン

 【ワシントン=蒔田一彦、北京=田川理恵】米インド太平洋軍は29日、中国海軍の戦闘機「殲(J)11」が21日、南シナ海上空で米空軍の偵察機RC135に異常接近したと発表した。J11が機首から約6メートル以内まで近付いたため、RC135は衝突を回避する行動を余儀なくされたという。インド太平洋軍は声明で「危険な飛行だ」と中国軍機の行動を非難した。

 米側の発表によると、RC135は南シナ海上空の国際空域で「通常の任務を合法的に行っていた」ところ、J11が接近し、飛行を妨害した。インド太平洋軍はウェブサイトで、J11が接近する様子を収めた映像も公開した。ロイター通信は、米軍当局者の話として、J11がRC135の翼から約3メートルまで接近したと報じている。

 中国軍機による危険な妨害行動は相次いでおり、事故を招きかねないとして各国が懸念を強めている。4~5月には南シナ海や東シナ海の国際空域で、中国軍機がオーストラリアやカナダ軍の哨戒機に異常接近した。米インド太平洋軍は29日の声明で、「インド太平洋地域の全ての国が、安全かつ国際法にのっとって国際空域を使用することを期待する」と指摘した。

 中国外務省の 汪文斌ワンウェンビン 副報道局長は30日の定例記者会見で、米国が長期間にわたり中国機などに頻繁に接近して偵察を行っていると反発した上で、「米国の挑発的な危険行為が海上の安全に関わる問題を引き起こす根源だ」と主張した。

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