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Saturday, December 24, 2022

中国人が風邪薬「爆買い」、アメ横やアジア各地で…コロナ感染者急増に伴い医薬品不足 - 読売新聞オンライン

 中国本土で新型コロナウイルス感染者の急増に伴う医薬品不足が深刻化し、思わぬ余波がアジア各地に及んでいる。日本やタイなどではこの1~2週間、中国人が母国の家族や知人らに向けてドラッグストアで風邪薬を「爆買い」する姿が目立ち始めた。(国際部 田村美穂、広州支局 吉岡みゆき)

 ドラッグストアが多く並ぶ東京・アメ横。ある店舗では24日、免税客専用のレジに中国人らの行列ができ、スマートフォンを店員に示してお目当ての風邪薬を買い求めていた。旅行で都内を訪れたという福建省出身の男性(33)は解熱剤や鎮痛剤などを約1万円分購入した。「日本の薬は飲んだらすぐに体調が良くなるので人気がある。すぐに実家の家族に送りたい」と話す。

 発熱症状を緩和する大正製薬の風邪薬「パブロンゴールドA」が特に人気を集める。コロナ禍前から訪日客が土産に買うことが多く、この店では品薄が強まった先週から1人2個までの購入制限を設けた。

 香港では、中国本土に向けて抗原検査キットを配送する薬局のサービス利用者が相次ぐ。中国の各都市ではPCR検査所が閉鎖され、自宅で気軽に調べられる検査キットの需要が高まった。店員は「800個入りの段ボールごと購入した客もいた」と思わぬ商機に驚く。

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