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Saturday, December 17, 2022

ロシア軍、来年にも新たな大規模攻撃を計画=ウクライナ首脳 - BBCニュース

Ukrainian servicemen in a tank near the frontline town of Bakhmut, in Ukraine's Donetsk region

画像提供, EPA

ウクライナ政府は15日、ロシアが早ければ新年にも大規模な攻勢を実施しようと、計画を進めていると非難した。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と政府高官らは、首都キーウや西側諸国に対し、油断しないよう警告している。

ウクライナ軍の司令官らは、攻撃は東部ドンバス地域や南部で始まり、キーウにまで及ぶ恐れもあるとみている。

一方、西側のアナリストからは、ロシアが地上からの攻撃作戦を成功させる能力は急速に縮小しているとの見方も出ている。

イギリス軍の制服組トップ、サー・トニー・ラダキン国防参謀長は今週、ウクライナ侵攻はロシアにとって悪い方向にしか向かわないだろうと述べた。ロシアは深刻な砲弾不足に直面しているとも指摘した。

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ウクライナのオレクシイ・レズニコフ国防相は報道機関への説明で、戦場で敗退続きのロシアが、新たな大攻勢を計画している証拠が積みあがっていると述べた。

「動員第二弾に当たる約15万人は(中略)3カ月の最小限の訓練をしている。つまり、新たな攻撃を恐らく2月、今年と同じ時期に始めようとしている。それがロシアの計画だ」と、レズニコフ氏は英紙ガーディアンに語った。

また、「ロシア政府は勝利のための新たな策を探そうとしている」として、ロシアがさらに国民を動員する可能性も示唆した。

英誌エコノミストは15日、ロシアの攻勢は1月にも動き出すかもしれないが、春になってからの方が可能性が高いと報じた。この予測は、ゼレンスキー大統領と陸軍のヴァレリー・ザルジニー大将、同オレクサンドル・シルスキー大将に対する最近の取材で明らかになったという。

ウクライナ軍の総司令官を務めるザルジニー大将は、「ロシアは新たに20万人の部隊を準備している。キーウへ再び侵攻しようとしているのは間違いない」と語った。

また、ロシアは「100%の準備をしている」とした上で、「ウクライナにとって非常に重要な戦略的タスクは(中略)恐らく2月、良くて3月、悪ければ1月末にも始まる戦争に備え、予備軍を作ることだ」と述べた。

「新たな攻勢はドンバスで始まるのではなく、キーウの方向やベラルーシの方向で始まるかもしれない。南側からという可能性も捨てていない」

Map showing areas controlled by Russia in Ukraine
Presentational white space

ウクライナとロシアは共に、クリスマス停戦を否定している。戦争を終結させる交渉も現時点では行われていない。

ロシア軍は、ドネツク地方のバフムートを制圧しようと激しい戦いを続けているが、軍事アナリストらは、こうした中でも冬の間は戦況が膠着(こうちゃく)する可能性があるとみている。

ウクライナはこのところ、西側諸国の支援を受けてロシアのミサイルに対する防空システムを各段に強化しているが、今以上に先進的な兵器が必要だとしている。

15日には、西側各国がウクライナに対する支援を増強し、資金援助と軍事訓練を追加すると発表した。

欧州連合(EU)首脳は、来年にウクライナに180億ユーロ(約2万6300億円)を拠出することに加え、ロシアに9度目となる制裁を加えることで合意した。

アメリカは、ドイツにおけるウクライナ兵の訓練を拡大すると発表。来年1月から毎月500人を訓練するという。アメリカと同盟各国は今年4月以降、計1万5000人のウクライナ兵を訓練してきた。

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