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Friday, October 21, 2022

ロシア軍、南部ヘルソンのドニプロ川西岸から大規模撤退の動き - 読売新聞オンライン

 【ワルシャワ=上地洋実】英国防省は20日、ロシア軍がウクライナ軍の反転攻勢を受け、南部ヘルソン州の州都ヘルソンがあるドニプロ川西岸から、大規模な撤退を計画しているとの分析を発表した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、露軍が占拠する同州のカホフカ水力発電所のダムに爆発物を設置したとの情報があることを明らかにし、破壊して人為的に洪水を起こす可能性を警告した。

 英国防省は露軍が浮橋を使って装備をドニプロ川東岸に運ぶ衛星写真も公開した。ウクライナ軍はロシアがヘルソン州を含む東・南部4州の一方的な併合を強行した9月末以降、西岸への反攻を加速させている。

 ウクライナ軍幹部は20日の記者会見で、露軍が戦闘経験豊富な兵士だけを東岸に移し、最近、招集された動員兵を州都ヘルソンに残そうとしているとの見解を明らかにした。

 一方、カホフカ水力発電所を巡っては露軍のセルゲイ・スロビキン総司令官が18日、ウクライナ軍が発電所への大規模なミサイル攻撃を準備していると主張していた。米政策研究機関「戦争研究所」は20日、露軍がドニプロ川西岸からの撤退を正当化するためとし、ウクライナ側の「テロ」に見せかける準備も進めているとの見方を示した。

 ダムを破壊すれば、ロシアが2014年に一方的に併合した南部クリミアも被害を受けるとみられているが、露軍はウクライナの社会基盤の破壊に攻撃の重心を移している。

 ウクライナのエネルギー相は20日、露軍が今月10日以降、ウクライナ国内のエネルギー施設にミサイルや自爆型無人機で約300回の攻撃を加えたことを明らかにした。

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