鈴木春香、天野剛志
兵庫県明石市の泉房穂市長(59)は12日、市長への問責決議案に賛成する会派の市議2人に「選挙で落としてやる」などと発言をした問題を受けて、今期限りで引退する考えを表明した。任期は来年4月30日。
泉市長は「心よりおわび申し上げたい。おわびですませられることではないと理解している。暴言の責任をとり、政治家を引退したい。あらゆる選挙に立候補せず、ちがう形で活動したい」と述べた。
問責決議案は、自民党真誠会や公明党など4会派が6日に提出。今年2月に泉市長が市内企業の具体名を挙げて法人市民税額を勝手にツイッターで公開した点などを挙げ、「再三の不適切な言動を指摘したが、変わらない」などとしており、12日の本会議で賛成多数で可決された。
問題の発言は、8日に同市内で開催された市立小学校の創立記念式典であった。榎本和夫議長(自民党真誠会)によると、式典開始の直前、来賓席で「問責なんて出しやがって。ふざけているのか。選挙で落としてやる」と泉市長に言われた。飯田伸子市議(公明党)は着席しようとした際、泉市長が顔を寄せてきて「問責決議案に賛成したら許さない」と言われたという。泉市長は「言い過ぎで不適切だった」と同日、2人に謝罪していた。
泉市長は弁護士で、元衆院議員。明石市長としては独自の子育て施策で知られる。明石市長には2011年に初当選し、2期目途中の19年2月に国道用地の買収遅れをめぐり、職員に「(建物に)火つけてこい」などと言ったとして辞職。出直し市長選で3選し、任期満了に伴う同年4月の市長選で無投票で4選を果たしていた。(鈴木春香、天野剛志)
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