このうち、ことし4月初めにロシア軍が周辺から撤退したキーウ州では、林道や農地などに埋められた地雷の被害にあう人が後を絶ちません。
キーウ州で大工をしていたペトロ・カシュピルコさんは、4月9日、キーウ近郊の林道で地雷を踏み、右足首を失いました。
カシュピルコさんは当時の状況について「地雷を踏んでしまい、爆発しました。革のベルトで自分で止血しましたが、ひどい痛みで、叫びました。娘が来てくれて、2人で林道からはって出ました」と話していました。
カシュピルコさんによりますと、同じ林道では、他にも地雷の被害にあって複数の死傷者が出たということで「ロシア兵がいたところには、どこも地雷が埋められています。住民を標的にした地雷は、ロシアによる戦争犯罪です」と強く非難しました。
カシュピルコさんは、いまは週に3日、リハビリ施設に通い、かつてのように大工として働けることを願っています。
キーウ州では、各自治体などが森林や林道の入り口に地雷など爆発物の危険を知らせる看板を立てるなどして住民に注意を呼びかけているほか、各地で地雷の除去が行われています。
キーウ近郊のイルピンのクラフチュク副市長は「イルピンでは地雷、ロケット、爆弾とあらゆる種類の武器が使われ、今もそうした爆発物が多く見つかります」と述べ、現在、学校などでの爆発物の捜索にも力を入れていると説明しました。
そのうえで「人々は戻ってきていますが、がれきの下に何があるか分からず、恐れています。復興にとって、障害となっています」と述べ、今も残る地雷などが人々の生活を脅かし、復興の妨げになっていると訴えていました。
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