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Saturday, June 4, 2022

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身元が判明した宮田麻子さん(元勤務先の卒業アルバムより)

 北海道帯広市の雑木林に女性とみられる遺体を遺棄したとして6月2日、高校教師の男が逮捕された事件で、遺棄された女性は、2022年3月まで同じ高校で働いていた教師だったことがわかりました。死因は窒息死でした。

 遺体で見つかったのは、北見市の高校教師、宮田麻子さん(当時47)です。

 死体遺棄の疑いで逮捕された帯広農業高校の教師、片桐朱璃(かたぎり・しゅり)容疑者(35)と、3月まで同じ高校に勤務していました。

 この事件は、帯広市南町南8線の森林公園「帯広の森」で女性の遺体を遺棄したとして6月2日、片桐容疑者が逮捕されました。

 警察によりますと、宮田さんの夫が5月30日、「妻が帰って来ない」などと警察に相談し、翌31日に行方不明者届を提出。

 夫への聞き取りなどから片桐容疑者が浮上し、任意で事情を聞いたところ片桐容疑者は、「穴を掘って遺体を埋めた」と供述したということです。

 その後、片桐容疑者を立ち合わせ、雑木林を捜索したところ、供述通り土の中から横たわった状態の女性の遺体が見つかりました。服装に乱れはなかったということです。

 6月3日、遺体が宮田さんであることがわかりました。死因は、首を絞められたことによる窒息死でした。

 片桐容疑者は調べに対し、「女性と会った」「遺体は車で運んだ」などと供述し、容疑を認めているということです。

 遺体を埋める現場で、片桐容疑者は「スコップで土を掘って埋めた」と供述しています。

 捜査関係者によりますと、片桐容疑者は、宮田さんの殺害をほのめかす供述をしているということです。

 北海道教育委員会などによりますと、2人は2016年4月から2022年3月までの6年間、オホーツク地方の同じ高校の同僚だったことがわかりました。

 片桐容疑者は2022年春に現在の高校に赴任したばかりで、野球部の副部長を務めていました。

死体遺棄容疑で逮捕された片桐朱璃容疑者(左)と、身元が判明した宮田麻子さん(右)(元勤務先の卒業アルバムより)

 事件が起きた「帯広の森」は、JR帯広駅から直線距離で約5キロ離れた雑木林です。

 警察は、遺棄した状況を詳しく調べるとともに、殺人の疑いも視野に捜査を進める方針です。

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