【ローマ=杉本康士】岸田文雄首相が就任してから4日で7カ月となったが、先進7カ国(G7)首脳の中で唯一会談していなかった首脳がいる。イタリアのドラギ首相だ。首相は大型連休を利用してイタリアを訪問し、ドラギ氏と初めての会談を行った。日本の首相が2国間会談を目的としてイタリアを訪問するのは3年ぶりだ。
今回のイタリア訪問も偶然の産物だった。ドイツのショルツ首相は4月28日に東京で会談した。フランスのマクロン大統領も24日投開票の大統領選で再選されたばかりで、首相を迎え入れる状態ではなかった。「核兵器なき世界」がライフワークの首相にとって、同じ主張を掲げるローマ教皇フランシスコとの会談がイタリア訪問の主たる目的だったかもしれない。
ロシアがウクライナに侵攻する前から、G7で日本とイタリアが連携する場面はあった。安倍晋三元首相が北方領土問題の解決に向けてプーチン大統領との関係構築を目指した一方、ロシアにエネルギーで依存するイタリアも対露強硬姿勢に慎重な立場をとっていたからだ。ウクライナ侵攻後は、日伊両国はG7に足並みをそろえて経済制裁発動に踏み切っている。
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