北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」が沈没した事故で、深い海での作業が可能となる「飽和潜水」の潜水士や資機材をのせた作業船が17日、現場海域に近い網走港に入港した。19日にも始まる飽和潜水で期待されるのは、カズ・ワン内の捜索活動に加え、船体引き揚げのための準備作業だ。潜水士には深い海という特殊な環境での任務が待ち受ける。飽和潜水の経験がある自衛隊員の証言からは、高圧条件での生活や海中作業の過酷な実態が浮かび上がる。(吉沢智美)
飽和潜水の技術を持っているのは、今回国が契約した民間業者以外に、故障した潜水艦の乗員救出のために潜水員を養成する海上自衛隊などに限られる。
海自によると、水深10メートルで大気圧の2倍、カズ・ワンが沈む120メートルでは13倍の水圧がかかる。ボンベを使った通常の潜水技術では40~50メートルが限界とされ、事前に作業地点と同じ水圧下に体を慣れさせる飽和潜水により、深い海の中での作業が可能となる。
からの記事と詳細 ( 任務中は「大気圧13倍」のタンク内で生活…「飽和潜水」の過酷な実態 - 産経ニュース )
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