[リビウ(ウクライナ) 6日 ロイター] - 米国は主要7カ国(G7)や欧州連合(EU)と協調し、対ロシア追加制裁を6日に打ち出す見通し。米ホワイトハウスによると、ウクライナ首都近郊ブチャの民間人殺害に対応する意図もあり、ロシアへの新規投資を禁止するほか、政府当局者や銀行を対象に指定する。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は5日、ロシアに対する追加制裁を提案、加盟国の承認待ちとなっている。ロシア産石炭の禁輸やロシア船舶の港湾利用禁止が含まれる。
フォンデアライエン欧州委員長は、ロシア産原油輸入禁止に向けた取り組みも進んでいると表明。EUはロシア産天然ガスへの依存度が高く、ロシアからのエネルギー輸入全面禁止には消極的な姿勢を示してきた。
しかし、ドイツのベーアボック外相は、石炭禁輸は化石燃料輸入全面禁止に向けた第一歩になると述べ、対ロシア姿勢の強硬化を示唆した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は早朝のビデオ演説で、ロシア軍が犯した「戦争犯罪の重大さに匹敵する」追加制裁が必要だと訴えた。
<ウクライナ南東部に戦力集中>
ロシア軍はキーウ(キエフ)近郊からほぼ撤退しており、南東部で攻勢を強めている。
ロシア軍が包囲しているウクライナ南部のマリウポリの港では5日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けたドミニカ船籍の貨物船が沈没した。同船の登録先が明らかにした。
ウクライナ軍高官は、東部ハリコフでロシア軍の戦車3台とその他の装甲車両約20台を破壊したと述べた。
<ブチャで多数の民間人遺体>
ロシア軍から解放されたブチャなどでは多数の民間人の遺体が見つかっており、ウクライナ当局によると、ブチャの教会付近で見つかった集団墓地に150─300人の遺体が埋葬されている可能性がある。
米衛星運用会社マクサー・テクノロジーズは、ロシア軍の占領期間中にブチャを撮影した衛星写真で、路上に住民の遺体が確認できると指摘した。ロシア側は民間人の犠牲者について、ウクライナ軍が殺害したか演出だと主張しているが、衛星写真はその反証となり得る。
ロイターの記者はブチャで頭部を銃撃された少なくとも4体の遺体を確認。手を後ろで縛られた遺体もあった。
からの記事と詳細 ( 米・同盟国、対ロシア追加制裁発動へ 民間人殺害受け - ロイター (Reuters Japan) )
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