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Monday, April 4, 2022

ハンガリー議会選、右派の与党が勝利へ 強権政治が継続 (写真=ロイター) - 日本経済新聞

強権政治を進めるオルバン首相(3日、ブダペスト)=ロイター

【ブダペスト=細川倫太郎】欧州連合(EU)加盟国のハンガリーで3日、議会選挙(一院制、定数199)が投開票され、右派の与党の勝利がほぼ確実になった。オルバン首相が率いる現政権はメディアを抑えつけるなど、強権的な政治手法で知られる。ウクライナに侵攻したロシアとも距離が近い。

選挙管理委員会によると、右派「フィデス・ハンガリー市民連盟」の与党連合の議席数は全体の約3分の2に達する見通しとなった。オルバン氏は3日夜(日本時間4日未明)、「我々は大勝利を収めた」と宣言した。2010年から4期連続で政権運営を担うことになる。「打倒オルバン」を掲げて6党が結束した野党連合は伸び悩んだ。

ハンガリーはエネルギー面でロシア産天然ガスに依存しており、オルバン氏は対ロシア制裁は「もろ刃の剣で、代償を伴う」と消極的な姿勢を示してきた。戦争に巻き込まれるのを避けるため、ウクライナへの軍事支援も否定してきた。有権者は経済の安定や治安を重視し、オルバン氏にお墨付きを与えた格好だ。

メディアの言論統制を強め、司法の独立も脅かすオルバン氏の再選は、民主主義を重視するEUにとっては痛手となる。対ロシアで結束しなければいけない重要な局面で、東西の分断が加速しかねない。一方、ハンガリーは04年のEU加盟後、EUからの補助金などで高い経済成長をとげている。

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