北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の事故から30日で1週間。運航会社社長の記者会見や同業他社の証言から、事業者自身が定める運航ルール「安全管理規定」が形骸化していた実態が浮かび上がってきた。
同業者「規定、理解していたのか」
事故から5日目の27日になって初めて開かれた、カズワンの運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)による記者会見。同社で定めたはずの安全管理規定について、社長の認識をただす質問が相次いだ。
「規定に具体的な数字は書いてない。あいまいな表現になっている」「波の高さ1メートル以上、風速8メートル以上なら欠航することになっていたが、各社の暗黙の了解みたいなもの」。発言をテレビで確認した同業者は「本当に規定を理解していたのだろうか」と首をかしげた。
安全管理規定は、海上運送法に基づいて事業者自らが、運航を中止する波の高さや風の強さなどを事前に定め、国に届け出る。出航前は、現時点の港の天候だけではなく、航行中に基準を超える気象条件が予想される場合も欠航しなければならない。
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