大学入学共通テストの受験生が試験中に設問画像を外部に送り、解答を得たとされる問題で、当初「1人でやった」と述べていた大阪府の女子大学生(19)が任意の調べに「手伝ってくれた人がいる」と供述したことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、画像を送る中継役だった20歳代の会社員の男を特定し、10日、女子大学生と男の2人を偽計業務妨害容疑で書類送検した。
捜査関係者によると、女子大学生はこの問題が報道された翌日の1月27日、警察に出頭。当初の任意聴取に「私が1人でやりました。上着の袖にスマートフォンを隠して問題を動画で撮影し、静止画にして自席から送った」と説明した。
ところが、その後の調べに「本当は1人でやっていない」と供述を一転。試験会場で問題用紙を動画で撮影して会社員の男とインターネット上で共有し、静止画に切り取ってもらった上、家庭教師紹介サイトで知り合った東京大の学生らに送ってもらっていたと明かしたという。
警視庁は、不正行為によって大学入試センターの業務を妨害した偽計業務妨害容疑で捜査。女子大学生のスマートフォンを解析した結果、共通テスト初日の1月15日、試験中に「世界史B」の設問を撮影した動画を男と共有し、事情を知らない東京大の学生らにネット通話アプリ「スカイプ」を通じて画像が送られていたことが確認された。東大生らはそれぞれ10問以上の設問を解き、時間内に答えを返信していた。
スカイプでは「画質悪いかもしれなくてごめんなさい」などと文字も送信されていた。目立った誤字や脱字などはなく、警視庁は、中継役の男がこうした文字を打って東大生らに送信したとみている。
一連の問題は、解答を送った東大生が大学入試センターなどに通報して発覚。センターが警視庁に被害届を提出していた。
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