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Thursday, October 7, 2021

「iPhone 13 Pro」カメラをとことん試す、シネマティックモードや望遠カメラの魅力とは - ケータイ Watch

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 アップルから「iPhone 13」シリーズが発売された。「iPhone 13」、「iPhone 13 mini」、「iPhone 13 Pro」、「iPhone 13 Pro Max」という今年も4機種のラインアップになっている。さっそく「iPhone 13 Pro」を入手したので、ブラブラとあちこちを撮り歩いてみた。そのカメラ機能の率直な印象をお伝えしたいと思う。基本的なスペックなどは既報の別記事を参照していただきたい。

アップデートされたトリプルカメラ

「iPhone 13 Pro」に搭載される3つのカメラは全て1200万画素。焦点距離はそれぞれ、

  • 超広角カメラ:35mm版換算 約13mm F1.8
  • 広角カメラ:35mm版換算 約26mm F1.5
  • 望遠カメラ:35mm版換算 約77mm F2.8

となっている。

 超広角カメラはマクロ機能搭載およびオートフォーカス化され、広角カメラは画素ピッチ1.9μmの、より大きなセンサーを搭載、望遠カメラは焦点距離が長くなるなど、レンズ設計を含めてカメラ周りに手が入れられた。カメラ性能にこだわる「iPhonegrapher」ならつい欲しくなってしまうアップデートである。

 毎年「iPhone」を入手して使っているが、昨年は6.7インチディスプレイ搭載の大きくて重い「iPhone 12 Pro Max」を選んだ。しかし今年は6.1インチディスプレイの「iPhone 13 Pro」を選択した。

 それはなぜか。

 昨年は「Pro Max」と「Pro」のカメラ機能に差があったからである。センサーサイズが大きくカメラが高性能だったため、仕方なく「Pro Max」を使っていたという理由があった。今年のモデルはその差がないので、取り回しのいい「iPhone 13 Pro」をチョイスした。これにより軽快な撮影を楽しめている。

新機能いろいろ

 「iPhone 13 Pro」は新機能が盛りだくさんだ。好みの色合いやトーンを撮影時に適用できる「フォトグラフスタイル」。そしてムービー版ポートレートモードとも言える「シネマティックモード」だ。さらに近い将来「ProRes」での収録と編集機能が追加される予定となっている。

 「フォトグラフスタイル」は撮影時に自分好みのテイストをつけられるプリセットだ。空やスキントーンはオリジナルの雰囲気を残しつつ、設定した鮮やかさやコントラストを撮影ごとに適用できる。

 「標準」「リッチなコントラスト」「鮮やか」「暖かい」「冷たい」という5つのセットから「トーン」と「暖かみ」のパラメーターを調整して撮影可能。あとからフィルターをかけるのではなく、シャッターを切るだけで選択したスタイルでの撮影ができるのである。

 ただ残念なのは「ポートレートモード」との併用ができない点とパラメーターが少ない点だ。今後の進化に期待したい。

シネマティックモード

 テレビCMやアップルのWebサイトで大々的にフィーチャーされている目玉機能が「シネマティックモード」だ。

 これは言わばムービー版ポートレートモード。ボケ効果を作りつつ、フォーカスするポイントをコントロールできる。

 「A15 Bionic」と「Neural Engine」の演算によって、フレーム内の被写体に瞬間的にフォーカシングして、なおかつ自動的に切り替えるというまさに映画のようなシーンを撮影できる。

 もちろん編集画面でF値を変更してボケ味を変えたり、フォーカシング位置を指定したりすることも可能である。一度使うと面白くて病みつきになる機能だ。これは超広角カメラをのぞくアウトカメラと、TrueDepthカメラ(インカメラ)で使用できる。

女性2人の会話風景を「シネマティックモード」で。フルオートでフォーカスが切り替わって撮影ができた

飛行機内でTrueDepthカメラによる「シネマティックモード・セルフィー」。やや不自然な点もあるがパッとこのようなクリップが撮影できるのは面白い
カメラロールでの編集画面。ボケを司る「F値」やフォーカスするポイントを指定可能だ

まとめ

 「iPhone 13 Pro」は誰が撮っても失敗がなく、万人がキレイだと感じる写真を多く撮影できるスマートフォンに仕上がっている。

 アップデートされたカメラユニットは総じて素晴らしい性能で、ほとんどのシーンで鮮やかで精細感あふれるカットを手にできるはずだ。少しでもいい写真を撮りたいのであれば「無印」の「iPhone 13」シリーズではなく「iPhone 13 Pro」シリーズをチョイスしたい。

 しかし、本誌でも既報の通り、グーグルから「Pixel 6」もそろそろ登場する見込みだ。もしこれから新機種購入を考えているのなら、「Pixel 6」シリーズの登場を待ってから判断するといいかもしれない。

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