2021/09/26 08:13 ウェザーニュース
今後もさらに発達を続けて、週明け早々の27日(月)には猛烈な勢力になる予想です。
10月1日(金)頃には伊豆諸島に台風が直撃、特に八丈島は台風の中心付近が通過する予想で、猛烈な風と雨になるおそれがあるため最大級の警戒が必要です。
▼台風16号 9月26日(日)6時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 北西 10km/h
中心気圧 950 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 65 m/s
世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、台風16号は日本の南へ北上したあと、進路を北東に変えて日本の東へ進む予測するシミュレーション結果が多い状況です。
昨日に比べると全体として早めに東に進路を変えるモデルが増加しており、10月1日(金)頃には伊豆諸島に台風が直撃、特に八丈島は台風の中心付近が通過する予想です。猛烈な風と雨になるおそれがあるため最大級の警戒が必要です。
関東でも千葉県など南の地域ほど雨と風が強まるおそれがあります。
5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
茨城県 5 %
群馬県 5 %
埼玉県 6 %
千葉県 10 %
東京都 28 %
神奈川県 8 %
山梨県 8 %
長野県 8 %
岐阜県 7 %
静岡県 12 %
愛知県 10 %
三重県 11 %
滋賀県 7 %
京都府 6 %
大阪府 7 %
兵庫県 6 %
奈良県 10 %
和歌山県 12 %
徳島県 7 %
高知県 6 %
大東島地方 8 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む
台風16号の進路にあたる海域は、海面水温が平年よりも1~2℃高い30℃以上の領域が広がっています。海面だけでなく深い所まで水温が高く、台風を発達させるためのエネルギーが大きい状況です。
また、鉛直シアと呼ばれる地上と上空の風の差が小さく、発達に好条件となっていることから、週明けにかけてさらに勢力を強める予想です。海面水温30℃ほどの非常に温度の高い海域を進むため、今後も北寄りに進みながらさらに発達し、27日(月)には猛烈な勢力になるとみています。
気象庁の予報では、台風16号は27日(月)3時には猛烈な勢力となり、発達ピークの28日(火)3時の時点では中心気圧が910hPa、中心付近の最大風速は55m/sに達するとしています。
▼台風16号 中心気圧、最大風速、強さ階級の実況・予想
26日(日)6時 950hPa 50m/s 非常に強い
27日(月)6時 920hPa 55m/s 猛烈な
28日(火)3時 910hPa 55m/s 猛烈な
29日(水)3時 910hPa 55m/s 猛烈な
30日(木)3時 915hPa 55m/s 猛烈な
10月1日(金)3時 935hPa 50m/s 非常に強い
9月は徐々に太平洋高気圧の勢力が弱まることで、台風が発生したときの進路が日本列島にかかりやすくなります。
統計では、1年の中で台風の発生が最も多いのは8月ですが、日本への上陸が最も多いのは9月となっています。特に9月下旬は勢力が強い状況で日本に近づくことが増える時期ですので、しっかり台風への備えを行うようにしてください。
台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
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