小田急線車内無差別刺傷、男逮捕「勝ち組の女性殺そうと」 - TBS NEWS

小田急線車内無差別刺傷、男逮捕「勝ち組の女性殺そうと」

　６日夜、東京の小田急線の車内で男が刃物で乗客を襲い１０人がけがをした事件。逮捕された男は「勝ち組の女性を殺して乗客を大量に殺そうと思った」と供述しているということです。

　「ナイフ持った男が！」
　「ナイフ！？ 」
　「殺人事件だ、殺人」
　「誰か救急ボタン近い人、押してください！」
　「詰めない方がいいです。詰めない方がいいです」
　「止血をしたいです。タオルか何か持ってないですか」（乗客撮影の映像）

　「身動きとれずに刺される可能性もあると思った」（動画の撮影者）

　６日午後８時半ごろ、世田谷区を走行中の小田急線快速急行で、刃物を持った男が乗客を襲い１０人が重軽傷を負いました。殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、川崎市の職業不詳・対馬悠介容疑者（３６）。

　「俺はくそみたいな人生を送っているのに、幸せそうな人は許せない。“勝ち組”の女性を殺して、あとは乗客を大量に無差別に殺そうと思った」（対馬容疑者）

　対馬容疑者は、実際に面識のない女子大学生の背中などを刃渡り２０センチの包丁で刺し、車両を移動しながら無差別に乗客を襲いました。さらに、包丁の柄が折れると、サラダ油を床にまき大型ライターで火をつけようとしたということです。逃走した対馬容疑者は、犯行からおよそ１時間半後、杉並区内のコンビニに「犯人だ」と名乗り出て身柄を確保されました。

　その際・・・。
　「疲れた。もう人を殺せない」（対馬容疑者）

　対馬容疑者はなぜ電車で犯行に及んだのでしょうか。

　「対馬容疑者は新宿区内の食料品店から、ベーコンやオリーブ８８０円相当を万引きしていたということです」（記者）

　実は、対馬容疑者は６日昼ごろ、万引きをして女性店員に通報され、カッターナイフを持っていたことから事情聴取を受け帰宅していました。

　しかし・・・。
　「夜、店に戻って女性店員を殺してやろうと思ったが、店が閉まっていることに気付いて、電車で人を殺す計画に切り替えた。電車なら逃げ場がなくて大量に人を殺せる」（対馬容疑者）

　対馬容疑者の自宅窓ガラスには割れたあとが。
　「（近隣とのトラブルは）聞いたことないですね。１週間くらい前に『どーん』という音がして、夜中だったんで」（対馬容疑者の自宅近くに住む人）

　対馬容疑者は「殺せなくて悔しかった」とも話しているということで、警視庁は動機などについてさらに調べる方針です。

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