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Saturday, May 11, 2024

北海道・能登半島・東北…日本各地でオーロラ観測 天文愛好家は喜び - 毎日新聞

11日夜、能登半島の珠洲市で観測された星空。オーロラの影響とみられる=2024年5月11日午後8時40分ごろ撮影(石川県柳田星の観察館「満天星」提供) 拡大
11日夜、能登半島の珠洲市で観測された星空。オーロラの影響とみられる=2024年5月11日午後8時40分ごろ撮影(石川県柳田星の観察館「満天星」提供)

 最大クラスの太陽フレアが8日から11日にかけて連続して発生した影響で、11日夜、北海道や東北、本州の日本海側を中心に、広い範囲でオーロラとみられる現象が観測された。

 北海道名寄市のなよろ市立天文台では、十分に暗くなった午後8時過ぎから、北の空がピンク色に変わる様子が確認できたという。同天文台の渡辺文健主任は「これほど明るくオーロラが見えたのは初めて。肉眼だとようやく分かるレベルだったが、写真だとはっきりと磁力線による縦じまも見えた」と驚いていた。

 今年1月に地震に見舞われた石川県の能登半島でもオーロラが確認された。天文施設「満天星」(同県能登町)の学芸員、宇佐美拓也さん(37)は、同県珠洲市でデジタル一眼レフカメラで撮影した。肉眼では普通の夜空にしか見えなかったが、同館がオーロラを観測したのは2003年以来といい、宇佐美さんは取材に「ようやく低緯度オーロラを撮影できた」と語った。

 岩手県一関市では、X(ツイッター)アカウント「だいこもん(@pochomskii)」さんがピンク色に染まる北の夜空を撮影した。だいこもんさんは取材に対し「宮城県から車で2時間かけて、家族と見に来ました。肉眼でも空が色づいているの分かり、きれいですね」と喜んでいた。【小林遥、原田啓之、池田知広】

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